学園の王子に目付けられた！！6【stxxx】

252話〇 ページ12

愛華side



...最悪だ


まさか私が囲まれる側になるとは...


天音「あんたのせいで私は退学確定よ。どうしてくれるの」

愛華「...あんなの、生徒会長にバレて当然ですよ。私が居なくても貴方は退学は免れなかったはずです。私のせいはお門違いですよ」

天音「うるさい。あんたのせいで失敗した。急にいい子ちゃんぶって」

愛華「いい子ちゃんぶってなんていません。私は、私が最低なことをしたことに気がついただけです」

天音「っそーゆーのがいい子ちゃんぶってるって言ってんのよ！」

天音先輩が思いっきり手を振り上げる



あぁ、殴られる



まぁ、当然の仕打ちか...



ﾊﾟﾝｯ



愛華「...は？」

天音「なっ...」





『...何、してるんですかっ...』

ーーー
貴方side


ダッシュで校庭を駆け抜ける



『...いたっ...』



呼び出しするのにうってつけな校舎裏



天音先輩が愛華さんに向けて思いっきり手を振りあげている




気がついたら私は愛華さんを庇っていた




愛華「...っあんた何してんの？！バカじゃないの？！」

『あはは...ごめんね？』

愛華「なんであんたが謝るのよ...」

『んー、その場のノリみたいな』

愛華「ほんと、バカ...」

よく見たら口の端から血が出ている

愛華「なんで...？」

『ん？』





愛華「なんで、私なんかを庇うの...？」

『そんなん...








愛華さんは、本当はいい子だからだよ』



『愛華さんがした事は、正直いってめっちゃ最悪だし、クソ女だって思ってたけど』



『庇いに来てくれたから。本当はいい子なんだなって。』

愛華「っ...」




なんで、こんなに真っ直ぐ居られるんだろう





もし私がこいつの立場だったら、絶対に許さないのに...





天音「...へぇ、自分から殴られに来たんだ」

『まぁ、殴られ耐性はついてるんで』

天音「へぇ、じゃあその耐性がどんなもんか試させてもらうわっ！」

愛華「ちょっ...！」




しっかり庇われてて、前に出させて貰えない



このままじゃ、また殴られるっ...




ﾊﾟｼ



るぅと「...何、やってんの」

253話●→←251話●

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す