学園の王子に目付けられた！！4【stpr】

178話〇 ページ32

るぅとside

『わあぁ！屋台いっぱい！』

数え切れないほどの屋台を見つめて目をキラキラさせるA

可愛い

るぅと「何食べますか？今日は僕の奢りですよ！」

『うーん...じゃあ、まずはわたあめかな！』

ーーー

ﾎﾞﾁｬﾝｯ！

という音と共に、Aの顔に水がかかる

『あーっ！また失敗したぁ...』

るぅと「あーあーwはい、ハンカチどうぞ」

『ありがと...うぅぅ、取れない』

ヨーヨー釣りでこゆきにそっくりなヨーヨーを見つけたものの、全く取れていない

るぅと「おじさん、僕も1回お願いします」

紐を受け取り、狙いを定める

るぅと「...」

フックにひっかけ、ある程度目の前までヨーヨーを引っ張る

『るぅとくん...！』

隣ではAが期待の眼差しで僕を見てる。これは取るしかない

るぅと「...ここだぁっ！」

一気にヨーヨーを引っ張る

そのまま手のひらの上に乗せる

るぅと「やった！」

『うわぁ！るぅとくんすごい！！』

るぅと「えへへ。はい、どうぞ！」

『わああぁありがとう！』

ヨーヨーを大事そうに持つA

可愛い←

るぅと「...あ、そろそろ花火の場所取りしに行きましょうか」

『あ、それなら私、いい所知ってるよ！』

るぅと「いい所..？」

ーーー

Aに連れられて来た場所は、ひっそりとした河川敷

『ここね！すっごい穴場なんだって！全然人いないし、障害物ないから花火見やすいし』

るぅと「へぇ...静かでいいですね！」

『でしょ？お母さんに教えてもらったの！』


『ねぇ、寝っ転がってみよ！』

るぅと「はい！」


2人並んで寝っ転がると、花火が打ち上がる

『きれー...』

花火に照らされたAの横顔がキラキラと光る

るぅと「...Aも、綺麗」

『......え？』

こっちを向いて、徐々に顔を赤くしていくA

『...ば、馬鹿なこと言ってないで花火見て！』

るぅと「馬鹿なことじゃないよ。すっごく綺麗」

『〜〜！！///』

『も、もうっ！』

そういって、そっぽを向いてしまうA

可愛い←




るぅと「A..好き、大好き」

『..恥ずかし』

るぅと「えへへ..僕も」


そのまま、2人きりで笑いあっていた

ーーー
？？side

「じゃあ、明日からよろしくお願いします」

先生「あぁ、じゃあ気をつけて帰れよ」

「はい」


編入手続きを済ませ、校舎を出る

クラスは...莉犬と一緒か

明日からのことを考えると、自然と頬が緩む

「やっと...








再会できるね。“るぅくん”」

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