検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:111,798 hit

#7 ページ7

.






「え、何それ!いいじゃん!」

『いや、え、話聞いてた?』

「聞いてたよ。店員さんに番号もらったんでしょ?
新しい恋の予感じゃない?」

『いやいや、私宛なわけないじゃん』

「なに言ってんの!じゃあ今日確かめに行こ!ね?」





事の成り行きを説明すれば、この有様。


いや、私は実紅宛だって今言ったはずなんだけどな。

え、なんでこうなるの。





『なんでそうなるの…』

「仕事頑張れるじゃん。
仕事のあとを楽しみにしてさ!」

『いやだから、私じゃ……』

「もう私が楽しみになっちゃう。
あ、ごちそうさま!美味しかった!」

『え?あ、うん。それはよかったけど』





私より楽しそうに笑顔を浮かべる実紅。

なんでこうなっちゃうかなあ…





「うわ、時間やば。
私一旦家帰ってから出社するね。また会社で!」

『あ、うん。分かった。気をつけて』

「ありがとう。ごちそうさまでした!」



『…さて、私も準備しなきゃ』




バタン、と勢いよく閉まったドア。


途端に静かになる部屋に少し寂しさを覚えながらも、仕事やその他諸々の準備を始めた。





『…連絡ください、か』





テーブルに置かれたレシート。

いつの間にか見ていることに気がついて、慌てて頭をぶんぶんと振る。


気にしちゃだめ。

私宛じゃないんだから。

#8→←#6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (106 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
363人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 中間淳太   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:凜憧 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月9日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。