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「紫」あなたの歌が聴けるまで。 ページ17

Main __ H.Takahiro







『先輩』

「んー?」

『また聴きたいです。先輩の歌』

「んはは、そうなん?
嬉しいこと言ってくれるやん」





ふわりと笑った笑顔。
どことなく掴めない雰囲気。


それが、彼の第一印象。





『…歌ってくれないんですか』

「今日はあかん」

『いつならいい?』

「いつやろなぁ」





誰もいないと思っていた屋上。

勉強なんてどうでもよかった私は、新入生代表挨拶を読んだ信頼で先生から鍵を借りた。


一人だと思ってたのに、違ったの。

あなたはずっと空を見上げながら、透き通っていて、それでいて安心する低めの声で歌ってた。


先輩は、知らないでしょ。

私はその姿に一目惚れしたんだよ。





「ほらほら授業やで」

『出なくていいです』

「えー、いくら頭ええからってそれはあかんやろ」

『いいんです。先輩と一緒にいた方が楽しいです』

「そうなん?えー、ほんまかあ」





嬉しそうに頬を緩める先輩を見たら期待しちゃうのも無理ない。

そうやって言い訳して、自惚れる理由を探してる。





『先輩、なんで屋上なんですか?』

「外が好きやからやで」

『…嘘つき』

「バレた?」





んはは、なんて笑ってる先輩は、自分のことを隠す。

だから知らない。先輩のこと、なんにも。


一つしか知らないよ。
歌が上手いってことだけしか。

教えてくれたって、いいじゃない。





『嘘つきは泥棒の始まりです』

「俺なんも取ってへんもん」





取った。取ったよ。
私の心を全部、持っていった。


そう、あなたに言ったら、なんて答えるかな。


きっと笑って、「俺にもそんなこおできるんやなあ」なんて言うんだろうな。





『分かんないですよ』

「えー?」

『知らないうちに取ってるかも』





私の心も、興味も、全部。





「ふふ、そうやとええな」





あぁ、もう一つ。期待も。

.→←「桃」嘘を逃して、嘘を被せて。



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設定キーワード:ジャニーズWEST , 短編集 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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一波(プロフ) - お返事ありがとうございます!こちらこそ面白いお話ありがとうございます!これからも楽しみに待ってます! (10月4日 23時) (レス) id: 00967ad8ca (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 一波さん» ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです、頑張ります!こちらこそ閲読いただいてありがとうございます! (10月4日 19時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 私を覚えていてください。今読みました!すっごく後に引くお話だったので新作として書いてくれるの嬉しいです!ステキなお話ありがとうございました。 (10月4日 0時) (レス) id: 00967ad8ca (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 山田侑李さん» コメントありがとうございます。そう言って貰えてよかったです、嬉しいです!了解しました! (7月15日 15時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
山田侑李 - すごく面白くてこの小説好きです!特に「癒してほしいのです。」のしげちゃんが可愛かったです!癒した後の照れてたり甘いしげちゃんが可愛かったです!リクで大人な淳太くんが疲れて彼女に甘える話が見たいです! (7月15日 14時) (レス) id: 8286031f0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凜憧 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年3月16日 0時

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