ミサンガ G6 ページ1
「なぁ、お前、それしとったか?」
一緒に映画を見ていたとき、唐突に勇人が私の手首を掴んで言った。
私の手首にあるミサンガが彼の目に止まったらしく見つめてくる。
「え...昨日からだけど。」
「ふーん……」
色はピンク。
実はミサンガにも意味があるらしい。色とかでも...。
「...なによ。」
「いや、可愛いとこあるやん(ニヤッ」
うわ、こいつ、気づいてるな。
「……別にいいじゃんか。ちょっとくらい。」
「ふーん。でもさ、Aがこれ以上可愛くなられても困るで(笑)」
「元が可愛くないからいいんですぅー」
ちょっと腹が立ったから、唇を尖らせながら言った。すると、何を思い立ったかソファから立ち上がって私の目の前に立った。
「ちょ、勇人。見えないってば。」
「んー?」
あ、駄目だ。こいつ聞く気ねぇな。くそう。
半ば諦めていると、ソファの上に体育座りした私の上に乗っかってきた。
体重差とか身長差とか色々考えてよ...
「のーいーてー。重いっ!」
「お前!ここはキュンキュンするとこやろー」
残念でしたー。私は普通の女の子じゃないんですかね?あなたじゃキュンキュンしませんでしたー。
「もっとイケメンがいい」
「俺がおるのにイケメンとかw」
「鼻が高い方がいい」
「おいww」
こんな会話してますが、もし勇人じゃないイケメンに告白されてOKするかって言われると…
「ないな。」
「何が?」
「勇人よりももっともっとイケメンに告白されたらOKするかなって。」
「されんわ。」
「知ってるから。ま、されたとしてもOKしないわ。だって勇人いるもんね。」
ちょっといじわるしようと思って、普段なら言わないようなことを言ってみる。すると、顔を上げた先には乙女のように顔を真っ赤にしている勇人がいた。
「え。なんで?え。」
「お前……それはあかんやろ…」
すると、顎に手を添えられて上を向かされた。
「ちょ、顎ク...んっ……」
それが顎クイだと気づいた時には私の口は塞がれて、最後まで言わせてもらえなかった。
「ぷはっ!」
「やっぱ、可愛すぎ。ほんま、これ以上とか、俺を殺す気か。」
「死ねばいいじゃん。」
「は!?」
嘘です、嘘です。こんなしょうもない会話が出来るのはあなただからだよ、勇人。
「もー、怒った。」
もう一度上を向かされて唇が重なる。テレビに映る女の子よりも何倍も愛されてるって感じながら。
また、口づけを交わした。
*
ピンクのミサンガ 『可愛くなる』
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こころ - こころです!はじめまして!埼玉西武ライオンズの金子侑司選手のリクエストお願いしてもいいですか?年上彼氏って設定でお願いします! (2019年4月20日 2時) (レス) id: e8384e56c4 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 梶谷選手が好きなので、パスワードの話は笑っちゃいました。カープの安部友裕選手の話をお願いします(彼は背番号6です) (2018年8月27日 6時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽ(プロフ) - 初コメント失礼します!いつも楽しく見させて貰ってます。リクエストなんですけど、今永昇太選手で、甘々彼氏っていうのをお願いします!これからも頑張ってください!! (2018年8月3日 23時) (レス) id: 5c3fe8aaca (このIDを非表示/違反報告)
ぺとる(プロフ) - 雪さん» requestありがとうございました。ヤキモチ、とは程遠いお話になった気もします…w ギャグ路線に走ったお話ですが楽しんで頂けたら幸いです。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: ddc15b59fd (このIDを非表示/違反報告)
ぺとる(プロフ) - 彩凪さん» ご指摘、ありがとうございます!全く気づいていませんでした、お恥ずかしい…これからも何かあったらよろしくお願いします。 (2018年3月5日 17時) (レス) id: ddc15b59fd (このIDを非表示/違反報告)
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