目覚まし De44 ページ2
ななせさん request
寝室にジリリリと目覚ましがなる。止めてから今日は月曜日だということを思い出した。
「こんな早くに起きなくてもいいんだ。」
恵太はまだベッドの中で夢の中。
だよね。私が起こしてもなかなか起きない恵太が目覚ましなんかで起きるはずないよね。
私も仕事先がレストランだから月曜日は休み。だから月曜日はいっつも恵太とゴロゴロできる。
今日は何にしようかとベッドの縁に座りながら考える。
「お買い物...は別に買うものもないし。映画...は先週お家で見たでしょ。」
んー、本格的にやる事が見つからない。
考えるのも面倒くさくなって体をベッドに倒すと、下から呻き声が聞こえた。
「わわ!ごめん、恵太!」
私の頭が当たったのか、恵太はお腹を抑えてベッドの上でうずくまっている。
「大丈夫!?」
大変だ。恵太は野球選手。体を壊されたりしたら大変。て、いつも気をつけてるのに自分で壊しちゃうなんて...
「ごめん!なんか、いるものある?」
不安になって、顔を覗き見る。すると、急に恵太の方に引き寄せられて、気がつけば私の周りが恵太の匂いでいっぱいになっていた。
「ふふふ、Aつかまーえた。」
「ちょ、恵太!?」
「あのくらいで気分悪くなる程、ヤワな鍛え方してないから。大丈夫だよ。」
「え!じゃあ、あのうずくまってたのはもしかして...」
「うん!演技!!」
演技だって!?騙された...。
まぁ、でも体は大丈夫なんだよね?それはよかった……。
「あのさ、俺ね。今日は早く起きたの。」
「え?」
「目覚ましがすんごい音で鳴ってたから、なんか目が覚めちゃって。」
「起きてるんなら言ってくれれば良かったのに…もしかして独り言は...」
「うん、ばっちり。聞いてた(笑)」
最悪だ...。朝から恵太に遊ばれるし、盗み聞きされるし。
「もー...。じゃあさ、聞いてたんなら、今日の予定、一緒に考えよ。さっき言ったやつはなしね。」
「俺さ、今日したいことあるんだよね。それでいい?」
珍しい、恵太が自分から何かしたいって言ってくれるなんて!
「いいよ!それで、なに?」
すると、急に恵太の匂いが離れて、その後直ぐに視界が天井で埋め尽くされた。
「わ!恵太!!ちょっと何するの!」
「え?何って……俺がシたいこと。」
パジャマのボタンを器用に外していく恵太を見ながら、私は今日1日ベッドの上で過ごすんだろうなと悟った。
「いいよね、A?」
はい、以外の答えなんて許さないくせに。
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こころ - こころです!はじめまして!埼玉西武ライオンズの金子侑司選手のリクエストお願いしてもいいですか?年上彼氏って設定でお願いします! (2019年4月20日 2時) (レス) id: e8384e56c4 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 梶谷選手が好きなので、パスワードの話は笑っちゃいました。カープの安部友裕選手の話をお願いします(彼は背番号6です) (2018年8月27日 6時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽ(プロフ) - 初コメント失礼します!いつも楽しく見させて貰ってます。リクエストなんですけど、今永昇太選手で、甘々彼氏っていうのをお願いします!これからも頑張ってください!! (2018年8月3日 23時) (レス) id: 5c3fe8aaca (このIDを非表示/違反報告)
ぺとる(プロフ) - 雪さん» requestありがとうございました。ヤキモチ、とは程遠いお話になった気もします…w ギャグ路線に走ったお話ですが楽しんで頂けたら幸いです。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: ddc15b59fd (このIDを非表示/違反報告)
ぺとる(プロフ) - 彩凪さん» ご指摘、ありがとうございます!全く気づいていませんでした、お恥ずかしい…これからも何かあったらよろしくお願いします。 (2018年3月5日 17時) (レス) id: ddc15b59fd (このIDを非表示/違反報告)
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