3 ページ6
青side
次の日
起きてスマホを見ると、はまちゃんからのライン
紫『話あるから、今日帰って来て』
俺は一昨日から、ホテルに泊まってる
青「はぁー…」
何やってんだ、俺
彼女から連絡させるとか…
俺から謝らへんと
一応俺ん家やし、インターホン、押さんくてええよな…?
ドアを開けて、家に入る
まだ、帰って来てへんか…
紫「ごめん、俺から言ったんに…」
帰って来て、急いで荷物を片付け、俺と向かい合って座るはまちゃん
紫「えっ…と…その…」
俺を前にして、言葉が詰まったんか、なかなか話が進まへん
ふー…
青「ごめん」
紫「ぇ…」
青「隠し事しててごめん。感情的になってもうてごめん。泣かせてごめん。悲しい顔させてごめん。不安にさしてごめん。彼氏として…って言うか、人として最低やんな。ほんっまにごめん。」
頭を下げる
思ってた事全部、俺なりに伝えた
紫「待ってや。俺かて、謝りたい事いっぱいあるねんで?流星のこと、疑ってもうてごめん。信じてあげられへんくてごめん。感情的になってごめん。ずぐ、意地張って素直になれへんくてごめん。…ごめん、りゅうせぇ…」
腫れまくったはまちゃんの目から、ポロポロと涙が溢れてくる
青「はまちゃん」
紫「ん…」
青「仲直り、な?」
紫「うんっ…!」
ぎゅーっと抱きしめ合う
紫「ふ…ぅ…りゅうせ…りゅうせぇ…」
青「これ以上腫らしてどないすんねん」
まぶた、鼻、ほっぺ、最後に口に、優しーく、優しーく、キスをする
紫「ふふっ…」
青「でさ、はまちゃん」
紫「ん?」
青「手ぇ出して?左手」
紫「?はい」
はまちゃんの左手薬指に、俺と同じリングを通す
紫「え…これ…」
青「ペアリング。今日でちょうど1年やろ?望に相談してたんはこれのこと。喜ばそう思ったんに、こんなことなってもうてごめんな?」
紫「んーん!ありがとぉ。俺こそごめん。俺のためのことやったんに。」
青「ううん…もう、謝んのは終わりな?」
紫「おんっ!」
結局最後は、仲良く1年を迎えた
115人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神山たかひろ | 作成日時:2020年4月4日 9時