【リボーン】Un viaggio per trovarmi (ページ10)

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2年A組ページ10

担任の紹介で教室の中に入る。緊張の瞬間だ。
流行る鼓動を抑えて深呼吸する。
Aはじめまして、イタリアから来ました。キャバッローネAです。苗字は長くて言いづらいと思うので、気軽にAって呼んでください!
日本は初めてなので色々分からないことが多いですが、仲良くできたらなって思います。よろしくお願いします!
教師はい、キャバッローネAさんです。席は、そうだな沢田の隣が開いているな。
担任はパクパク口を開けたり閉じたりしている鯉みたいなツンツン頭の少年の隣をさした。
沢田、ツナだっけ、、お兄ちゃんの弟弟子で、ボンゴレ10代目候補の子。
A私だって、、!

沢田ツナ俺、沢田綱吉。よ、よろしく。
ぎこちない挨拶、それよりも私に向けられる敵意が気になる。
ちらと除けば灰色の髪の少年が訝し気に私を見ていた。
A確か、スモーキン・ボム。沢田ツナのファミリー候補。
明らかな敵意に少し戸惑う。別に敵じゃないんだけどなあ。

私の不安、スモーキン・ボムの敵意をよそに授業は始まる。

チャイムキーンコーン、、
チャイムが2限の終了時刻を知らせる。
号令を済ませた後、生徒たちは興味津々な様子で転校生である私の席に集まってくる。
生徒Aさんてハーフなの?生徒イタリアからの転校生もう一人いるんだよ。生徒分からないことがあったら何でも聞いてね!
Aあは、えっと、ありがとう!
矢継ぎ早に言葉をかけられ少し圧倒されながらも疑問にはテキトーに答え、助けの声には感謝を伝える。
ところで、そのもう一人のイタリアからの転校生がずっとこっちを睨んでいることには誰も気づいてないの？？
生徒何か運動とかやってた?生徒部活入る?
とめどなく投げかけられる質問、転校生って大変、、。

3限の始まりを告げるチャイムの音でようやく解放された。
ふと隣を見ると、何か言いたげな様子の沢田ツナ、じゃなかった綱吉君？だっけ。