【リボーン】Un viaggio per trovarmi (ページ3)

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誓いページ3

赤ん坊を連れ帰って以来、家はパッと明るくなった。
皆慣れない育児に奮闘しながら、作り物ではない本当の笑顔を見せている。

ディーノAー、それはかじっちゃダメだぞ～
Aあぶ～だだ～
男所帯のファミリーに突然舞い込んだ小さな天使、それがAだった。

強面の男たちが必死に子どもをあやす様は傍から見れば相当面白いものだろう。
でもそんなことは関係ない。Aが運んでくれた幸せはとても大きかった。

とは言え、街のおばちゃん連中やらがちょくちょく見に来てくれたりしてそれ程困ることもなかった。

俺は人知れずAに誓った。
Aはまだ生後半年もたたないような赤ん坊だった。出会った時は質の良いベビー服に身を包み、さらに布でくるまれた状態だった。
布を開くと一枚の紙きれが落ちた。

「Aをお願いします」
その一言だけが書かれた紙だった。名前は漢字で書かれており、そこにルビがふられていた。
顔立ちからもアジア人ぽさがうかがえる。恐らく中国人か日本人あたりだろう。

何人でも構わない。俺はこの子を必ず幸せにしよう。

父おう、どうしたんだ、A?
Aをあやしていた父さんの言葉にハッとしてAを見やると、きらきら光る物がベビー服から覗いていた。
ロマーリオ何だ、ペンダントか?

ベビー服の裏側に縫い付けられて気づかなかったが、綺麗なロケットのようだった。
父どれ、ちょっと見せてごらん、、

父さんがAから取り上げて見ようとしたら、突然狂ったように泣き出した。
Aびええええええっ!!!

慌てて返すと何事もなかった顔でニコニコ笑う。とても大事なもののようだ。

おばちゃん無理に取り上げることないわ。誤飲だけ気を付けましょう。
おばちゃんの意見に賛同し、とりあえずはそのままにすることにした。

夜中、Aが眠った後こっそりロケットを見ようとしたが開かない。
特殊加工がされているようだ。俺は、ロケットを開くのは諦めてそっとAに返した。

ディーノ愛してるよ、おやすみ。

額にキスを落として部屋を出た。