【リボーン】Un viaggio per trovarmi (ページ12)

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喧嘩ページ12

薄暗い教室の中に二つの影。
放課後、私はスモーキン・ボムに呼び出されていた。

Aあの
獄寺隼人結論から聞く。キャバッローネの娘が何しにきやがった。

静かに、しかしはっきりと敵意を示すスモーキン・ボム。
ボンゴレ10代目守護者候補は伊達じゃないらしい。自分のボスに仇名す存在ならここで消そうとでも思っているのだろう。
ここははっきり言わなくては。

A私は、キャバッローネとして日本に来たわけじゃない。
ボンゴレ10代目と同じクラスになったのは驚いたけど、別に、何もするつもりはない。そもそも同盟ファミリーだし。

言ってやった。どうだ、こら！堂々と佇む私に対し腑に落ちない様子のスモーキン・ボム。
獄寺隼人それなら何のために来やがった。

この質問は大変込み入った内容である。しかもケンカ腰で来られると何だかもやもやする。
何でこの人こんなに敵意むき出しなの。敵じゃないって言ったじゃない。
しかもこういういい方されるとむかつくなあ。この人絶対友達少ないよ。
A何でそんなこと貴方に言わなきゃいけないのさ。関係ないでしょ!獄寺隼人何だと、てめぇ!

いつの間にか私までケンカ腰になっていた。
売られたケンカは買うわよ。お兄ちゃんとは違って平和主義ってわけじゃないんだから！

A大体あんたねぇ、今日一日ずーっと敵意むき出しの目で睨んできて何なのよ!うっとおしい!マフィアは誰彼構わずケンカ売ればいいってもんじゃないでしょ!!
それじゃただのチンピラじゃない!!獄寺隼人ちっ、チンピラだと!?この野郎!Aあーやだやだ、こんなのが同盟ファミリーだなんて最悪!獄寺隼人こっちのセリフだ!Aはあ!?私が何したって言うのよ!

2人でぎゃんぎゃん騒いだ。
ケンカは白熱し、ついには取っ組み合いのケンカにすら発展しそうになった時

山本武あれ、お前たちまだ残ってたのか?
気の抜けた声に振り返ると、部活終わりに忘れ物を取りに来た山本武がいた。
はっと時計を見ると六時半を過ぎている。と同時に完全下校時間のアナウンスが流れる。