25話 ページ27
『あの時、油断してなければ……っ！』
なんど、後悔したことか
しかし、後悔しても、時間は戻らない
……スパルタクスも戻ってこないのだ
彼が、敵に撃たれた後、
私は彼に触れることが出来なかった
声を掛けることも、何も
その事が悔しくて、私は訓練を重ねた
寝る間や食事をする間を惜しんで、
毎日毎日剣を振り、銃を撃ち続けた
睡眠不足で倒れたり、栄養失調で
倒れたりすることもたびたびあった
しかし、スパルタクスがいないという事実に
比べれば、苦しくなかった
≪sn「Aちゃん、このままじゃ、いつかﾀﾋんじゃうよ……？」≫
何時の日か、しんぺい神様にそう言われた
前までは、ﾀﾋぬのが怖いと思っていたが、
この時、私は
≪『……スパルタクスに会えるなら、もうﾀﾋんでもいいですよ。』≫
しんぺい神様にそう答えた
『……そうだ、遺書。』
ふと、戦争が始まる前、コネシマ様と
スパルタクスと三人でご飯を食べに行った時の
彼との会話を私は思い出した
戦争前、私とスパルタクスは互いに何かが
あった時ように、遺書を書くことにしていた
『確か、部屋の机の引き出しの中に入ってるって言ってたっけ……。』
私はそう言うと、部屋から出て、
スパルタクスの部屋の中に向かった
スパルタクスの部屋は、前に入った時と
何一つ変わっていなかった
コネシマ様がメイドさん達に部屋を
掃除するようお願いしていたので
埃が一つもなくきれいだった
私は一直線に彼の机に向かうと
引き出しを開け、遺書を出した
遺書は、コネシマ様へ、と書かれたものと、
トントン様へ、と書かれたもの
グルッペン様へ、と書かれたもの、そして
Aへ、と書かれた四枚があった
私は四枚の遺書を手に、彼の部屋を出た
そして、自分の部屋に戻り、
自分宛ての遺書を置くと、
残りの三枚を皆様に渡しに行った
私は、まず総統室に向かった
総統室に入ると、脱走を試みていた
グルッペン様がいたのを覚えている
『グ、グルッペン様……？！』
gr「あ、いや、これは違うんだ！！」
―26話へ続くー
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零音。(プロフ) - 読者のみなさん、ご理解の方宜しくお願いします。 (2022年3月28日 17時) (
レス) id: 8930c92e10 (このIDを非表示/違反報告)
零音。(プロフ) - 最近現実主義になってきた秘瀬派咋アイカ。さん» コメント有難うございました！褒め言葉、有難うございます笑 (2022年3月15日 14時) (レス) id: 653397596e (このIDを非表示/違反報告)
最近現実主義になってきた秘瀬派咋アイカ。(プロフ) - 最高でした……最後の夢主ちゃんが呻いたのも意味深だしhtが｢俺の＿＿＿｣ってうのも意味深だし……めちゃめちゃ考察とかもしがいがあります（）最高でした！（2回目） (2022年3月15日 12時) (レス) @page47 id: ab708b7787 (このIDを非表示/違反報告)
らいらい(プロフ) - 零音。さん» 久しぶり泣きましたよ‥あでも御無理せず!気長に待っております! (2022年3月13日 22時) (レス) id: 175d24af46 (このIDを非表示/違反報告)
零音。(プロフ) - らいらいさん» コメントありがとうございます！最後の方は僕のモチベが上がればいつか作ろうと思ってます……。最後まで読んでくださって本当にありがとうございます！ (2022年3月13日 22時) (レス) id: 8d95897390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零音。 | 作成日時：2022年2月14日 19時
