聞かせたくなかった話、四つ目。 ページ4
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僕は、取り敢えず扉をノックする。三、五、二のリズムでノックすると、中原幹部がAか、入れと云ってくれた。
兄さん__太宰治の幹部補佐である僕は、当然双黒の片割れである中原幹部を訪ねることも多くない。基本、雑用を兄さんに押し付けることにあるのだが。
ありがたく中に入ると、中原幹部は桜という新入りと何かをささやきあっていたようだ、少々びっくりしていた。Aさんは置いてけぼりだったので、可哀想だと思った。
AAと混じるが、僕は基本"あの最年少幹部の出来損ないの弟"というくくりで見られるので、高値の花であるAさんとは天と地ほどの差がある。
「で、何の用だ?」
「兄さんにしばらく休暇を貰うと伝言お願いします」
「幹部に伝言とは……さすが、舐められてるねぇ、チビ幹部」
「うっせぇ!」
桜の煽りに乗るあたり、中原幹部らしい。僕は、やっぱりあの悪魔から距離を置くべきだったのだ。
悪魔は僕に接する時に手駒と会う時のように笑いかける。
兄弟なんて思ったことは無い、あるのは上下関係と折檻の日々。思い出というかトラウマだろう。
「いいぜ、一旦彼奴も思い知るべきだろ__承った」
「ありがとうございます」
執務室の前で紅茶を持って待ち構えるAさんと会う。軽く微笑むと、会釈して去っていった。
同性でも惚れそうである。
しかし、兄はそう簡単に諦めちゃくれなかった。
僕という、サンドバッグを。
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ゆちよきし(プロフ) - レンさん» おおっ!お久しぶりです!あの、レンさんでしたか!同名の作者の方かと思っていました(笑)いえいえ!誰でも体調崩すときはありますから大丈夫ですよ!元気になったら、ツイッターで喋りましょう! (2019年1月21日 20時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ゆちよきしさん» ゆちよきしさんお久しぶりです!コメントありがとうございます!体調管理なってなくてすみません……一気読みは嬉しいです!今後も頑張っていきます! (2019年1月21日 19時) (レス) id: c18a6b747d (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 金平糖兎さん» コメントありがとうございます!どうにか復帰しました汗 体調管理下手ですみません…… 本日夜には更新すると思うので、気長にお待ちください^^ (2019年1月21日 19時) (レス) id: c18a6b747d (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 前作も、今作も一気に読ませていただきました。とても、面白くつづきが気になります。インフルの時に無理して投稿しなくても良いですよ、気長に待っていますし、お大事にしてください。作品、楽しみにしています!頑張ってください!初コメントで長文、失礼しました。 (2019年1月21日 0時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖兎(プロフ) - インフルエンザ辛いんで、むしろ一週間は休んでいいと思います!この小説の更新待ってます!早く元気になってくださいね笑 (2019年1月19日 19時) (レス) id: 4e8fb697e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2019年1月18日 18時