プロローグ3 ページ3
それに暑さのせいであまり外出したくない。
そう思い、視線を横に向けるとそこには車がスピードを出して黄色くなっている信号を突っ切ろうとしていた。
(うわ、あの車ヤバいな)
__ん?
目の前にはサッカーボールがあり、そこを車が突っ切ろうとしていた。
すぐに目の前で起こることが理解出来た。
(お姉ちゃんに、嫌な景色が__)
そう思うと勝手に体が走り出した。
暑い中、自然と走る体に、後ろでは「え?優馬!?」と名前が聞こえた。
『お姉ちゃんは来ないで!』
自然と大きな声で叫んだ。
混乱する姉を置いて、目の前のことに意識を向けた。
そこにはボールを手に取れた子供がもう横断歩道に立っていた。
『おい!お前、なんで早くあっちに帰れ!』
僕は横断歩道の真ん中に立ち、子供にそう言った。
ただ恐怖でか、なかなか動いてくれなかった。
(な、なんでだ。おい、子供ッ!)
ふと、車に目を向けると瞳があった。
すぐに急ブレーキをかけていたがもうダメだろう。
(嗚呼、もう、最悪)
__こんな子供と心中なんてな。
すると僕の髪がフワッと後ろから前へ揺れた。
それ共に子供は僕達とは逆方向に突き飛ばされていた。
「優馬!」
《私も同じ所へ行きたいの》
アイコンタクトで伝えてきた。
驚いて動けない僕に微笑み、姉はボールを蹴飛ばしていた。
『お、お姉ちゃ、ん…』
「大丈夫」
姉は最後まで僕を守ろうと、抱きしめた。
驚いていると、すぐに目を覗いてくれた。
_姉の瞳はいつまでも明るい。
(飛び出して、ごめんなさい…)
そう言う前に僕の意識は吹き飛んだ。
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せんら(プロフ) - わさびのりさん» 面白いといって頂き、光栄の極みです!ありがとうございます! (2019年8月22日 15時) (レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
文ストlove(プロフ) - わさびのりさん» ありがとうございます!面白いっていっていただぎありがとうございます (2019年8月22日 15時) (レス) id: 8ea6342afd (このIDを非表示/違反報告)
わさびのり(プロフ) - 面白い!更新頑張れ! (2019年8月22日 13時) (レス) id: 5cca7cd247 (このIDを非表示/違反報告)
せんら(プロフ) - 紅生姜さん» 有り難うございます!更新がんばります。 (2019年8月5日 19時) (レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
文ストlove(プロフ) - 紅生姜さん» ありがとうございます!次回原作入る!笑笑 (2019年8月5日 12時) (レス) id: 8ea6342afd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマざん& せんら x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2019年8月2日 7時