四 幻 ページ5
『…』
後日、残ったのは私があげた髪飾りだけ。
彼女を知る者はもう誰も居ない。
だからこそ私の居場所である
矢っ張り、ちょっとづつ変わっても意味が無い。
だって誰も救えなかったのだから。
｢大丈夫かい？｣
『有難う、与謝野先生多分…大丈夫。』
乾いた笑みを浮かべながら扉を開ける人物。
｢依頼人ですか？｣
｢…どうも、お世話になります。｣
軍刀を引き抜き、彼奴首に当てた。
『何故居る…？碧玉！』
全部私の所為だ。
…仕留め切らなかったこと…手を引かなかったこと。
『国木田さん…下がって此奴は異能力者だ、反組織碧玉_
先程残党が私の親友を銃弾の様なもので撃ち抜かれた。』
｢嗚呼、弱くなりましたね…二秒遅いですよ。｣
異能力_古都
その呟きが聞こえた人が倒れた…勿論私も例外では無い。
｢精々夢の中で傀儡の一人として動いて居なさい。｣
時間は見積もって五秒その間に必死に頭回せ…
敵の名前は碧玉…彼奴の異能は弾を撃ち込んだ、銃弾を使う異能か？
なら今の状況はどう説明する…？探偵社員は死 ぬのか？
たしか弾を撃たれたとき血が滲んでた…不味いな…時間が無い。
現状を把握しよう…その考えに至り私は意識を自ら手放した。
『此処は…ヨコハマか？』
姿も形もそっくりそのままのヨコハマ…？
異能を使おうとしても写真機や写真がなかった。
恐らく彼奴の異能は…幻を使う異能。
相手が認識した其の瞬間能力が発動する。
今更異能力を使っても…外では眠っているから多分意味が無い。
だとしても身体に傷が付いたら影響があるのだろうか。
そう頭を動かしながら寮の扉を開けた。
｢いってらっしゃい、A｣
その声が聞こえた時私は振り返った。
『馬鹿にしやがって…』
上唇を噛みながら私はそう呟いた…全て瞞しに過ぎないなら
異能力の持ち主を倒せば解除される？
幻で受けた攻撃は其の儘現実に移行される？
『探さなければ…』
｢おはようA、どうしたんだい？｣
この人なら…否、違う。
『貴方誰ですか？』
刀を振るい上げ、首を落としたと思った。
『…もう、誰が誰だが分からねぇじゃんか…』
誰も信用ならない、自分さえも。
私は……何だ？
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りおん(プロフ) - 地震ー！！！大丈夫でしょうか…！？寒いと思いますし、沢山困り事もあるかと思います…。でもささやかながら応援していますし、ボランティア頑張ります…！そして！！作品とても大好きです！！！人読み惚れしてここまで来ました…！応援しています…！！ (1月5日 13時) (
レス) @page13 id: b7dec916ad (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - 地震大丈夫でしたか！？後片付け等色々ありますよね……黎明さんのお話やイラストが見れないのは残念ですが、１から読み直したりして全裸待機してます！！ (1月1日 23時) (レス) @page13 id: 250d9fc841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黎明 | 作成日時：2023年12月22日 23時
