十八 夢のなか ページ19
『はぁ…此処は…』
「貴方は誰？」
目の前に居る私と同じ影をした私と同じくらいの少女が居た。
夢の中のようだ、それにしても夢を見ることなんて久しぶりで
少し高揚している、そんな気を鎮めるために私は椅子に座った。
少女ははぁ、と溜め息をつき私の目の前へ歩いて来た。
「そうだね…久々の人との会話で疲れるよ。何から話すかい？」
私は目を見開き、驚愕した…少なくとも一般人では無いだろう。
尖った硝子の様な何かが太腿から伸びているのだ。
顔は火傷だらけで、目玉が焼け落ちている。
背中には兵器が詰め込まれていた、私はその事実から目を離そうとすると…
私の顔に冷たい何かが当たった。
手だ。人とは思えない冷たさをしていて、私は手を振り切ろうとした。
『お前は、誰だ？』
「そうだね…私は、君の異能力とでも云っておこうか。」
私は息を呑み、その顔に真っ直ぐ視線を当てた。
私の頭も遂にイカれたか…？
私はぁ、と息を漏らした。
「今日は君に伝えたいことがあって…」
『そんなの要らない、私は私を信じるだけだ。』
目の前の少女は目を点にして固まり、目を閉じ微笑んだ。
「君らしいね…けど自分のやったことを後悔しちゃ駄目だよ。
君は素晴らしいことをしたのだから。」
『私はまだ何も…』
少女の顔を覗くとやけに真剣そうな顔をしていた。
「これからあるんだよ、君が大きく変化する分岐点が。」
『だとしても私は私だ、異能力如きがそう決められることではない』
「…そうか。」
『はぁ…病院行くかなぁ…』
やけに長い夢から目覚め、目を擦った。
そのまま歩いて洗面所へ向かい、水を被る。
そういえば、と思い出し私は頭に浮かべる…今日はたしか探偵社は定休日で久々の自由な時間だ。
携帯を覗くと着信があり…着信主は鏡花ちゃんだ。
"今日、一緒に出かけよう"
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りおん(プロフ) - 地震ー！！！大丈夫でしょうか…！？寒いと思いますし、沢山困り事もあるかと思います…。でもささやかながら応援していますし、ボランティア頑張ります…！そして！！作品とても大好きです！！！人読み惚れしてここまで来ました…！応援しています…！！ (1月5日 13時) (
レス) @page13 id: b7dec916ad (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - 地震大丈夫でしたか！？後片付け等色々ありますよね……黎明さんのお話やイラストが見れないのは残念ですが、１から読み直したりして全裸待機してます！！ (1月1日 23時) (レス) @page13 id: 250d9fc841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黎明 | 作成日時：2023年12月22日 23時
