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十三 攻守※イラスト有 ページ14

『うーん…制御番号が違う。』


「此処は年に一度変えていた。」



鏡花ちゃんが夜叉白雪で扉を切り刻み、裏へ進む。



「次は右…構成員が四人居る。」



『煙幕でどうにか散らせないかい?』



照らされた廊下がやけに長く感じた。



「多分無理…このまま天井を開けよう。」



足を蹴り上げ、天井が悲鳴を上げながら崩れた。




『首領室は此処か、鏡花ちゃん落下傘を持っていって。』



「Aは?」



落下傘を含んだ背嚢を背負いながら教科は私の腕を掴んだ。




『私は大丈夫。』



「…本当?」



『本当。』



銃声が聞こえた後、私は後を追うように下の階の窓を割り、外へ身を投げ出した。



想像以上に足が浮く感覚が離れない



人間失格を使い、液状に溶けた腕を再生し治した。



そして腕は粉々に割れ、少し膝を擦りむいただけで済んだ。



『…便利!』



予想以上に使い勝手が良い…"これは"役に立ちそうだ。




「Aさん!」




一息つきながら腕を再確認した。



傷はあるもの、それ以外の骨折等の怪我は無いようだ。










『作戦は成功しました、ですがポートマフィアには二度目の隙はありません。』



「どうやら地下避難室に移送しているみたいです。」



「正面から突破するしかないか…」



でもそれは…社長の命令に反する。





「敵は感知の権化…敵の罠を覆す事は不可能だ。



とはいえ…これは立派な命令違反だ。」



国木田さんが命令違反と云う言葉に動揺を見せる。



『戦わずして勝つことは不可能ってことか…』



「だから参加するかは自分が決めろ。」



乱歩さんがいうには違いは無い、今の状態で起点など無いと。



「ポートマフィアと戦うか否か今選べと…」



「そうだ、だが悩む時間は無いぞ。


社長が安全な異能空間に居ることが分かればポートマフィアは脅迫策に入る。」




「…やります、結局僕達は人を傷つける事でしか人を助けられない」


谷崎さんは立ち上がり、賛成の声を示した。


「妾も賛成だよ、森先生とはちょっとした因縁があってね。」


『私も、どれだけ苦難が多かろうとも私は進むべきだと思う。」


「あの人は怖い、でもポートマフィアの知識が探偵社に活かせるなら私も行く。」



「正しいとか、僕には分かりません…でも皆んなが危険な方に行くならそっちに行って皆んなを支えます。」

十四 突破※イラスト有→←十二 始まり



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りおん(プロフ) - 地震ー!!!大丈夫でしょうか…!?寒いと思いますし、沢山困り事もあるかと思います…。でもささやかながら応援していますし、ボランティア頑張ります…!そして!!作品とても大好きです!!!人読み惚れしてここまで来ました…!応援しています…!! (1月5日 13時) (レス) @page13 id: b7dec916ad (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - 地震大丈夫でしたか!?後片付け等色々ありますよね……黎明さんのお話やイラストが見れないのは残念ですが、1から読み直したりして全裸待機してます!! (1月1日 23時) (レス) @page13 id: 250d9fc841 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黎明 | 作成日時:2023年12月22日 23時

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