十二 始まり ページ13
《はい…Aです、承知しました。》
すぐさま着信を切り、拳銃や手榴弾を手に持った。
国木田さんによると社長が襲撃され…感染系の異能が発動。
もう一人はポートマフィアの首領である。
ポートマフィアとの敵対は私が必要だと。
私は扉を閉め、病院へ足を運んだ。
朝雨の香りと水溜まりが残り、足を滑らせようとした。
『…国木田さん、社長の容態は』
「社長は病室に居る…容態は決して良いとは言えない。」
『恐らく敵も馬鹿では無い…人間失格も対策済みだろう。』
「矢っ張り…ポートマフィアとの衝突は避けられない。」
__________
突如鳴り響く轟音と振動
「悪ぃな…探偵社、今日は死 人は抜きだ。」
「社長の首を出せ、そうすりゃ死 なずに済む。」
正門と裏口も閉鎖…袋小路だが活路はある。
「流石…奇襲と殺 しの本職だねぇ…」
与謝野先生も居るが其の儘突入は危険過ぎる。
『何か…陽動して別の通路があったら良いのだけど…』
私達は名探偵の声を聞き振り返る。
「必要な情報は_僕が全て読み切ってやる!」
私達はその起点を軸に行動する、この好機は無駄に出来ない…
「ウイルスを作った異能力者を捕える?」
「そうだ、ポートマフィアと正面から搗ち合えば必ず死 者が出る。」
「それを変えるには規則を破るしか無い。」
薄暗い車の中…規則を破るしか無いと聞き段々と希望が此方を覗いた。
『方法は二つか…他の危険性は無視出来ないよ。』
奴はまだ近くに居る、兵器としての毒は必ず解毒剤が要る、
確かに、ウイルスが必要ならヨコハマに一度訪れる筈だ。
『じゃあ、二手に別れよう。』
此処で国木田さんは_______
隠さなければ全てが崩壊する…建物の支柱を抜いたように。
『乱歩さん、良いんだね。』
漸くプシュキンを捉えたと考えられたと思ったが…
全ては認識の歪み合い。
『嫌な話だ…』
全ての資料は平坦から生まれた山の嘘の様だ。
"規則の変更は出来ない"そういい残された。
「…これでポートマフィアとの交渉材料は消えた_______
谷崎が危ない。」
『鏡花ちゃん、整備室に鍵は掛かっているが裏口があった筈だ、そこから行こう。』
「うん、構成員の相手なら任せて。」
ポートマフィア、本当に久しぶりだな。
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りおん(プロフ) - 地震ー!!!大丈夫でしょうか…!?寒いと思いますし、沢山困り事もあるかと思います…。でもささやかながら応援していますし、ボランティア頑張ります…!そして!!作品とても大好きです!!!人読み惚れしてここまで来ました…!応援しています…!! (1月5日 13時) (レス) @page13 id: b7dec916ad (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - 地震大丈夫でしたか!?後片付け等色々ありますよね……黎明さんのお話やイラストが見れないのは残念ですが、1から読み直したりして全裸待機してます!! (1月1日 23時) (レス) @page13 id: 250d9fc841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年12月22日 23時