検索窓
今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:7,535 hit

三十七 二人 ページ36

『「だって、私達元ポートマフィアだし。」』


「は?!」








「国木田くん以外は全員知ってるよー?」







「は"!?」






"お母さんは何度呼びかけても帰ってこない。





自分の不甲斐なさに腸はたらわが煮えくり返りそうだ。





殺す事も_生かすことも出来なかった。


自分で判断が出来なかった。"




そんな事を考えながら私は秒刻みに動く針を見つめた。




数人が此方へ向かう音が聞こえ、其方に目線を移す。




「政府上層部は泡を吹くでしょうねぇ…」



なんか…緊張してお腹痛くなってきたぁ…



「斬られ、拐かされた者の提案だ____言葉の重みが違う。



故に組織の長として耳を傾けざるおえなかった。」



「お互い苦労が絶えませんねぇ。」





「同盟ならずとも、一時的な停戦を申し入れたい。」




三刻構想の内二人が向かい合い、正に一触即発状態。



「…シェリングを読まれた事は?



ナッシェン、キッシンジャーは?」



「いずれも戦略論の研究家ですね、昔誰かさんに教えこまれました。」




戦場上での同盟はでは"正義"が居ない



唯大義を守る為にお互い手を取り合い正義として相手を罰する、



結局勝ち残る為には敵を殺 した後同盟相手を殺 した方が勝ち




故にお互いが信じられない。




ポートマフィアは面子と恩讐の組織…部下には面目を潰された者も多い。



福沢さんは刀に手をかけ、「全ての過去を清算する」と云い刀を抜いた。


矢張り二大組織…全くもって勝てる気がしない。



砂嵐の様な状況に雪が一粒降ってきた。



その途端社長はバラバラと崩れ始め、やがて消えた。





結果は引き分け…と言うかほぼ痛み分けの様な物だ。



勝てる確率は互いにあると思っていない。




だが、勝たなければただ死 に行くだけだ。




「それとAちゃん、今でも私を恨んでいるかい?」



『はは、最初から恨んでなどいませんよ…両親が死 んだのは私の所為でもありますから。』

三十八 狼煙→←三十六 夢



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月22日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。