十一 月下獣 ページ12
虎が太宰さんへ強打するが華麗に避けられる。
『…もう決まっていると思うけど後は貴方次第だからね。』
「これは凄い…人間の首くらい簡単にへし折れるね。」
「獣に食い殺される最後と云うのも悪くない…が君では私を殺 せない。」
異能力_人間失格
文字列がまるで網の様に月下の虎を囲った___________…
そして虎は元の人の姿へと戻った_____その一連の出来事はまるで夢物語のようだった。
「男と抱き合う気はないっ」
太宰さんの胸に受け止められた敦くんは床に打ちつけられた。
『おわ…ん?国木田さーん!虎は捕らえましたよ!』
急いで息を切らしながら走ってくる国木田くんを横目に彼を覗き見た。
地面に頭から逝っていたものの、幸い怪我は無いようだ。
「真逆…この小僧が…?」
「虎に変身する異能力者だ…「全く…何だこの
「十五番街の倉庫に虎が出る、逃げられぬよう周囲を固めろ…実に簡潔で良い備忘録だ。」
「要点が抜けとる…次からは事前に説明しろ…お陰で非番の奴等まで駆り出す始末だ。後で皆に酒でも奢れ。」
数名のそれぞれ違う足音が聞こえたので振り返って見ると…そこには"社員"の面々がいた。
与謝野晶子_君死給勿
「何だい…怪我人は無しかいつまんないねぇ…」
江戸川乱歩_超推理
「中々出来るようになったじゃないか…太宰。まぁ、僕には遠く及ばないけどね〜」
宮沢賢治_雨ニモマケズ
「でも…この人どうするんです?自覚は無かった訳でしょう?」
国木田独歩_独歩吟客
「…そうだな、どうする太宰…一応区の災害指定猛獣だぞ?」
太宰治_人間失格
「実はもう決めてある…」
AA_暁月
『…顔を見るに分かりました…一応その意見に賛成ですよ。』
__死んでも良い善人なぞこの世には何人たりとも居ない__
「うちの社員にするっ!「おー!」」
太宰さんの意見に賛同の声とは裏腹に反対の意見が押し寄せる。
__起きろ少年っ!!!!!!!!__
「…此処は?「変身中の記憶はあるかい?」」
あ、でも右手ににまだ残ってる。
敦くんは動かせる事を確認すると慌てふためいて、一生懸命取ろうとしていた。
中島敦_月下獣
「中島敦っ!
__これより君は…私達の仲間になる…今日から君は武装探偵社の一員だ__」
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月22日 14時