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二郎ちゃんの難解な恋-3 ページ4

Aちゃんが無意識なのか故意的なのか、異性に勘違いや期待をさせる言葉をよく吐き出すせいで、すごくモテる。

それは俺も見てて分かるし。

女子の嫉妬とか、正直いい気はしねーけど、気持ちはわかる気もする。

他の同級生と比べると、なんつーか男を転がすのが数レベルも上にいっている。


それに加えて容姿はいいし、フレンドリーだし、成績もいい。

モテて当然だと思う。

A「私そろそろ戻るね。」

「おー。またあとでなー。」

喋っていた男たちに手を振りながらかAちゃんがこちらに足を進め来る。

絶対、Aちゃんと喋るとかないけど好きな子に近づかれるとめちゃくちゃに緊張してきた。


「おい二郎きいてる?」

二郎「あ?なに。」

「お前さっきから見てっけどAのこと好きなん?」


えっ。

友達にそう指摘され、焦ると認めてるようなもんって分かってんのに体が勝手に動いて否定をどうにかしようと挙動不審になる。


どんっ


二郎「あっ、悪い……」


その挙動不審で誰かとぶつかった俺が咄嗟に謝ろうと後ろを見ると、女子側に戻ろうと歩いていたAちゃんにぶつかってしまったみたいだった。


しかも。


…すげー柔らかいとこに肘が当たってた。


「あ。」


友達が本気で驚いて、お前…やからかしたな。という視線を送ってきた。


二郎「わ、悪い…ほんとにごめん…!あの、わざととかじゃなくてたまたま当たっちまっただけなんだ…!」


さすがに、最悪なことしちまったと思って嫌われたくない相手でもあったから一生懸命に謝ってると、Aちゃんはきょとんと俺とは対照的に気にしてないような顔をしているかと思えば、少し頬を赤く染め始めた。


A「だ、大丈夫だよ…!」

二郎「ほ、ほんとごめんな?」

A「…うん。私は大丈夫。」


事故なんだから、気にしないで?とAちゃんは相変わらず少し頬を赤く染めて耳までちょっと赤くなりながら、上目遣いで俺を見てそう言った。


二郎「あ、うん…。」


なんだ今の可愛すぎだろ。

上目遣いに見事にやられ、俺もたぶん顔赤くなってたと思う。しどろもどろにやっと返事を短く返したら、Aちゃんは女子側のほうに戻っていった。


えっ、あっ?

なんだ今の。
今なんか、すげーぐわっ!と来た。

心臓ぎゅっと鷲掴みされる感じ?


つか、


胸…。

めっちゃ柔らかかった…………!

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作者名:リドル | 作成日時:2020年1月30日 23時

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