二郎ちゃんの難解な恋。1【ヒプマイ】 (ページ15)

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二郎ちゃんの難解な恋-14 ページ15

次の日、いつもより早く朝起きれたことで少しだけ髪の毛とか気にしながら、そわそわして家出る時間までリビングにいた。

いたら…

三郎が俺の顔見て「きも。」と言った。

二郎「あ゛？もっぺん言ってみろ。三郎。」

三郎「あぁ、なんどでも言ってやるよ。鏡見てきたら？」

鏡…？

…いや、もしかして俺めっちゃにやけてたのか？
すげー怖い顔した顔がスマホの黒画面に映った。

…こんな顔じゃAちゃんは怖がるよな。

三郎「…あ。いち兄。おはようございます！」

一郎「おう。おはよう。」

二郎「お、おはよっいち兄。」

一郎「おはよう。…なんかいつもより気合い入ってるか？」

え？
という表情で見るといち兄が自分の髪の毛を指さした。

あ。さっきAちゃんに会って喋ること考えてたからつい適当なのを完璧にしようと頑張ってたっけ。

ダチと家族以外は全部通知オフのLINEから、メッセージ表示が出た。

二郎「あ！」

三郎「あ？」

Aちゃんからだ！

Aおはよ!

A良かったら一緒に学校行かない?

え。
え！

誘われた！Aちゃんから誘われた！
俺に興味持ってくれてんのかな…。

だとしたら、嬉しすぎるんだけど…。

二郎いいよ。駅で待っとく。

家からだと駅まで15分くらいか…
もしかしたらもう電車乗ってるかもしれねーし、もう出なきゃ。

その辺に置いといた鞄を掴み「いち兄行ってきます！」とだけ言って急いで玄関に向かった。

一郎「あ、二郎！弁当忘れて…」

三郎「…行っちゃいましたね。あの低脳。」

一郎「はー…しゃあねぇな。届けてやるか。」

三郎「え！？いち兄の手を煩わせるわけには…、僕が行ってきますよ！」

一郎「だめだ。三郎もそろそろ出ないと間に合わないだろ？」

三郎「…分かりました。」