二郎ちゃんの難解な恋-12 ページ13
嬉しいけど非常にまずい状況。
そもそも女友達にすら軽く触られると避けるくらいなのに…好きな子と密着って…むり、死ぬ。
しかも!さっきの体育の授業での胸の感触とか思い出すし!
二郎「…離れて!」
A「きゃっ」
ちょっと色々耐えきれなくてAちゃんを離した。
…すげー嫌な対応したかな。俺。
またそうやって思い始めているとAちゃんが「どきどきしちゃったね。」と笑った。
二郎「(どきどきしちゃったね…!?)」
わざとか。
…わざとなのか。
俺がペース崩されてんのは事実だし、Aちゃんは男遊び激しいで有名だし…
俺めっちゃ遊ばれてる?
二郎「俺で遊んでんの?」
アウト!
また俺の言い方悪い。
もうちょっと言い方ってもんがあるよな…ついキツめの口調で聞くの辞めないと…
A「え……?」
悲しそう…声も顔も悲しそう。
もう俺が泣きそうです、好きな子をいじめたいわけじゃない!
Aちゃんが泣くかも…と思うといてもたってもいられなくて、しかも原因が俺とか最悪すぎて、とにかく話題を変えようと頭を動かした。
二郎「あ、いや…違くて…!」
A「私、遊んでるように見えるのかな…」
いいえ天使に見えます。
美少女です。可愛い。
とても悲しそうに見えたから俺は思わず「いや俺は好きだよ。」と口走った。
いくらなんでも口滑りすぎだろ…。
A「私もじろーくん好きだよ?」
きゅんっ
一気に胸の奥が高鳴った。
この…なんていうか。
好きって言う時に、ちょっと照れながら言うの可愛すぎなんだよなぁ。
A「良かったぁ。じろーくん、私の事嫌いなのかなぁって心配だったの。」
二郎「いや…普通に好きだよ…普通に。」
普通に普通にと連呼とりあえずしといて、異性として意識してることをバレないようにした。
俺がやたらと普通に、と強調したことは気にしていない様子でAちゃんは俺の顔を覗き込んでくる。
二郎「(か、可愛い…)」
A「じろーくん、まつげにほこりっぽいの付いてるよ?目、閉じて?」
二郎「え?あ、うん…」
Aちゃんの言われた通りに目を閉じた。
……。
…20秒経ってもAちゃんが何も言わないから、目を開けて見ると
二郎「(ちかっ!)」
Aちゃんの顔が、まじの至近距離にあって、また落ち着いたと思った鼓動が早くなった。
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作者名:リドル | 作成日時:2020年1月30日 23時