2/赤ちゃんに外堀を埋められる【REBORN】

誘拐 ページ28

突然、肩と背中に重みがかかる。


山本「ツナと獄寺じゃねーか。何やってんだおめーら。遅刻するぜ！」


沢田くんは驚き、獄寺くんは睨んだ。


A「や、山本くん…」

山本「Aも遅刻するぞ？さっさといこーぜ！」

A「えっちょ！」

獄寺「なれなれしくすんな！」


なんで君が怒ってんだよ。

「ども。」と山本くんがディーノさんに軽く会釈した。

肩に手を回されぐいぐいと押され進むと、それを見た獄寺くんが何故か突っかかる。


沢田「まさか皆揃うなんて…」

A「あ。確かに。」


約束してない状況でよく揃ったよね。

ていうか、皆の中に私も入ってるのね。
察したよね。


山本「そーいやさっきの人って知り合いか？」

A「いや？私は昨日知ったけど…リボーンくんの知り合いみたい。」

山本「そっか！」ﾆｺﾆｺ



……？？？

えっ機嫌いいね山本くんよ。



沢田「獄寺くんはディーノさんのこと知ってたんだね。」

獄寺「ええ、あいつが先代が傾けたファミリーの財政を立て直したのは有名な話っス。

マフィアキャバッローネファミリーつったら今じゃ同盟の中でも第3勢力ですしね。」

A「へえ…あの人そんなに凄かったんだ。」


イケメンでボスで財政立て直す力量あるって凄くない？？

昨日のムチも凄かったし。


獄寺「どっちにしろオレは好かねースけどね。」


沢田「え…な、なんで？」


獄寺「年上の野郎は全部敵スから。」


沢田「(範囲広ッ！！)」ｶﾞｰﾝ



野郎ってことは年上のお姉様ならいいのね。
…年上好きか？？


山本「なぁツナ。さっきマフィアって言ってたけど…」


先程まで黙って聞いていた山本くんが尋ねる。


山本「変な会社名だな。」

A「そう来たか…。」

山本「へ？」

A「いや…こっちの話。」


私だって

あっ、これ本当にマフィアなやつだ〜

って悟ってきたのに。


ていうか私も聞きたいことがあった。


A「ねえ、沢田くん。」

沢田「どーかした？」

A「リボーンくんってさ…もしかしておと」


大人？と言い終わる前に車が真横でブレーキをかけた。

中からロープが飛び出し沢田くんに巻き付く。



沢田「えﾞ！？」


車は一気にスピード上げ沢田くんはそのまま連れ去られていく。


獄寺「10代目！！」

山本「ツナ！！？」


…いや、タイミング悪すぎ、でしょ。

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