2/赤ちゃんに外堀を埋められる【REBORN】

桃巨会 ページ29

リ「ありゃここら一帯を締めてるヤクザ桃巨会の車だな。」


獄寺「！リボーンさん！！」



いつのまにか後ろにたっていたリボーンくん。

てことは、沢田くんはボンゴレだとかの次期ボスだから狙われたのか。


「よっと。」と言いながらリボーンくんが私の腕に収まってくる。


リ「ヤクザといえばジャパニーズマフィアだ。大人マフィアに中学生のお前達がかなうわけねぇ。ここは警察に任せろ。」


獄寺「任せられません！！」


えっ。


山本「警察は頼んだぜ小僧！」


せ、説明聞いてた…？

山本くんと獄寺くんがさっきの走り去って行った車を追いかけに見えなくなった。

すると後ろの道路からさっきの車が出てくる。



A「なんか戻ってきた、よ？」


どういうこと？
リボーンくんを見ると作戦通りなんて表情だ。


車から降りてきたのはディーノさんだった。


ﾃﾞｨｰﾉ「気に入ったぜ。あいつらの頭にはツナを助けることしかねぇ。冷静とは言えねーが信頼はできる。」


A「…試した、みたいな？」

ﾃﾞｨｰﾉ「まーな。」


じゃあ私も追いかけた方が良かったのかな。
行ったところで足でまといになって2人が余計に怪我するだけだと思うから行かない方がいいけど。


…そういうの考えずに突っ込むのが仲間なのかな。



沢田「何するんですかディーノさん！」


ロープを解かれながら沢田くんが叫んだ。


ﾃﾞｨｰﾉ「わりぃわりぃ。お前のファミリーを試させてもらったんだ。」


沢田「ためす…？」


「じゃオレたちはこれで。」

ﾃﾞｨｰﾉ「ああ。ご苦労だった。」

「お嬢とリボーンさんもまた。」

リ「ちゃおちゃお。」

A「あ、さよなら。」


もはやワンセット扱いなのね。


沢田「ちょっあの！獄寺くんと山本どうなっちゃうの？」

ﾃﾞｨｰﾉ「心配ねーよ。桃巨会なんてリボーンの嘘で架空のヤクザさ。今に諦めて帰ってくる。」


いやあいつら絶対諦めないと思うな…。
特に獄寺くんとか。


ﾃﾞｨｰﾉ「ツナ…お前幸せもんだな。あんなボス思いの仲間にそうそう巡り合えるもんじゃねーぞ。」


沢田「いや…だからファミリーじゃなくて2人は友達で…」


沢田くんが照れながらも否定していると、

「あ。」とリボーンくんが思い出したように呟く。



リ「そう言えば言い忘れてたな。桃巨会ってのは本当にこの町に実在するヤクザなんだぞ。」

A「リボーンくん…そろそろ反省とかしなよ…？」


思わずきつく抱きしめた。

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