めいちゃん＿ブライトサイン

10.寒気と救世主 ページ10

(人1)side

あの日から何度かあの街へめいちゃんと出かけたり少し遠い所へ電車で行先も決めず気分で途中下車して知らない街に行ったりと随分外出の機会が増えた。

引きこもりニートの私としてはダイエットにもなるし誘われた時には必ず行くようにしていた。
お金にも困っていないしいつでも出かけれる。

外出の機会が増えたのと反比例してポストに手紙が入っていることが減った。
なぜかは分からないけど手紙の処理が面倒だったから有難い。


今日は朝からダンススタジオへ行ってからお昼はゆっくりして夜はめいちゃんと遊ぶことになっている。楽しみだなと思いながら適当に作った目玉焼きとサラダ、ご飯に味噌汁。
お金はあっても私は庶民なのだからこんな生活してても怒られない...

私今すっごく幸せだなぁと思いながら少し塩多くかけすぎた目玉焼きを頬張る。

スタジオへ行く準備もできたしさっそく外へ出ようとドアノブに手をかけた瞬間ゾワ...と寒気がした。
嫌な予感がしたからゆっくりドアノブから手を放しのぞき窓から確認しようとしたときスマホが震えた。

カバンからスマホを出し某チャットアプリを開くとめいちゃんからメッセージが来ていた。

『家にいるなら外絶対出ないで』

正直驚いた。けどこの状況の打開策がなかったからここはめいちゃんに任せようと思い了解。とだけ送りスマホの録音アプリを立ち上げ録音を開始した。

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