どうしても。 (ページ2)

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アルコールは苦手ページ2

ウイスキーピーク上陸。

ナミさんからはログが溜まる時間が分からない……まるで何かを誤魔化しているようだった。一応警戒はしておいてと指摘を受け数時間。

今私は町の数ある酒場の一店舗でお酒をこれでもかと勧められている。

「いや、あの、わ、私は……その、飲めない……んです」

「飲めないってそりゃぁ、海賊なのにかい？」

「か、海賊だからって飲めるわけでもないと思いますし……それに私は、まだ海賊ではない、というか、心構えが……あ、あ、すみません！
せっかく楽しい場を設けて下さったのに、こんな……陰気臭い女で……」

とかなんとかやってればナミさんが来て

「アンタも参加するのよ！アルコールは入ってないから兎に角いっぱい飲んで！優勝賞金の10万ベリー、なんとしてでも頂くわよ！！！」

「エ？参加？優勝……？ちょっと話についていけないですよ、ナミさん」

「おい、こいつは関係ないだろ。それにこいつは俺と違って金に困ってる訳でもねえ」

「バカねぇ！！とにかく飲むこと！！！わかった？」

すごい剣幕のナミさんに押され、「は、ハイ」としか返事ができず、イガラッポイさんに渡されたアルコールの入ってないらしいワインを、目を瞑り飲み干す

「……？」

「お味の方はど……ガッゴホッゴホッ
マーマーマーどうですかね？」

「美味しいと思います、ただ……いえ、なんでもないです」

どうにも引っ掛かる。あのイガラッポイという人の表情。
海賊を歓迎する町なんて聞いた事ないし、罠だとしか……。

考えれば考えるほど怖くなってきて、どうにかその感情を払拭したくてゾロくんの元へ

「と、隣ごめんね」

「おー、飲んだのか？」

「うん。でもこれ、私のはアルコール入ってないかな……？」

ぴたりとゾロくんの左横に離れないようにくっついて。心做しか少し寒くて

「お前もう飲むな、ナミには適当に言っといてやる」

俺の横にいろというゾロくんに頷いて、口元をギュッと結んで
短パンで来てしまったことを後悔。