偽物彼氏。3

偽１０７ ページ22

.









.









…お昼に迎えにくるって、







一緒に食べるってことだよね？









今のこの状況、









そんなこと…避けたいんだけど…、









.









.









.









柊「…だったら！！






俺も行く。









んで、昼は

俺と北村とAで食う！！」









.









.









優「ちょ、バカ！





あんたが邪魔してどーすんのよ…









しかも！北村くんが、



間違ってでも橘は一緒じゃなくていい。




って、言ってましたぁー」









.









.









柊「はぁあ！？




なんなんだよっ、あいつ




むかつくむかつくむかつく…」









.









.









.









.









.









………あ…、









こんな会話をしている途中









男子に囲まれてる桜ちゃんが









私の方をじっと見つめてるのがわかった。









桜ちゃんの目は

まるで…









匠海はホントは私のなのにひどい。






Aちゃんとお昼を食べようとしてるのは



匠海がただ、優しいだけ。









って、


私に訴えているようで。









.









.









…ダメだ。









私なんかが




匠海と一緒にいていいのだろうか？









.









.









.









.









.









.









それでも、時間はあっという間に

過ぎるもので









.









「…ごめんっ、優香…









匠海が来たら、Aは用事あるから無理だって





……言っといて。」









優「え…ちょっと！！！」









.









.









お昼の時間、







教室から抜け出した。

偽１０８→←偽１０６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す