偽物彼氏。3

偽１０１ ページ15

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「……ただいまぁー……」









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あのまま、

桜ちゃんと何話していいんだか

わかんなくて、




バイバイして家に戻った。









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「…………はぁ…」









自分の部屋のベットに

力が抜けたように倒れて、









さっき桜ちゃんと話したことを


頭のなかで整理できなくて









ため息が、でてきちゃう。









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…………分かってる、



分かってるんだよ？









私と匠海が




別れれさえすれば









あの二人は

ハッピーエンドになれるんだ。









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桜ちゃんと匠海の関係、知りたくなかった。









ほんとの私は、



こんなに嫌なやつだったんだ……









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「………じゃあっ……なんで、









…キスなんかしたのよっっ………」









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目がボーッと熱くなって、



涙がにじみ出てきて、



あのキスが、

光景が



鮮明に思いだたせる。









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匠海はいつも



私の心を奪ってって






勘違いさせるようなことをする。









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嫌いに………









大っ嫌いに…………









なりたいのに、









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どうしてこんなにも


大好きなんだろう。

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