親友兼恋人【東卍】 (ページ18)

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ドラケンが搬送された(らしい)病院に到着した。

病院前に東卍メンバーが居て、その中に千冬も居た。

バイクから降りたケースケが、オレに手を向けてくる。

ケースケの手にオレの手を重ねて、強く握りしめる。

オレらを見つけた千冬が、コッチに走ってくる。

「場地さんッ！急に居なくなるから心配したんスけど！！！」

「オイオイ、オレも居るよ？？千冬の目にオレは見えてる？？」

「俺に声掛けてから抜けてくださいよ！！！」

「見事に見えてないジャン！！」

ケースケの事を心配して、オレが見えないフリをする千冬。

いつも通りだけどちょっとさみしーよ千冬クーン。

「場地さん、早く入口の方行きましょうッ！！
ほら、オマエも一緒に行くぞ」

オレと手を繋いでない方の腕をグイグイと引く。

「ワリ、A大怪我してて歩けねんだわ。」

ほれ、なんて言って千冬がオレの足を見るように諭す。

さっきまで豊かだった表情は急に無になり、顔からは血の気が引いていく。

「ハ？どうやったらこうなるんだよ…」

深く溜息を吐けば、ぺちぺちと軽くオレの腕を叩く。

コイツは素直じゃないけど、顔に全部出てくるから分かりやすい。

バイクの下にポタポタと足裏から出てる血が垂れて、ドラマみたいになってる。

「コレじゃ暫く靴も履けねえし歩けねえよなー、学校どうしよ。」

「学校くらい休めるだろ、俺が毎日家行ってやるし」

手を握る力を少し強めて、笑いかけるケースケ。

その手は少し震えてて、ドラケンの安否が心配なんだろうと思う。

オレも強く手を握り返して、「だな、」なんて笑いかけた。

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