八話 ページ10
em「お待たせしました」
『ありがとう』
em「いえいえ。そういえば、整理は何時まで付き合ってくれます？」
ん〜、場所把握もしたいけどな〜
疲れることしたくないしな←
『今日一日は大丈夫だよ』
em「ありがとうございます。四分の一は今日で終わるでしょう」
え？
『えっと、今までやってた分は？』
em「？強いて言えば六分の一ぐらいでしょうか。あの書庫も広いので、蔵書とか多いんですよ」
成程……
って違う！
『そんなにあるんですか！？』
em「はい。元々、古文書などの歴史に関する書物や一般図書館に置いてあった本の保管所、それに加えて資料室ができるまでの書類の保管もしてましたから」
一日じゃ終わらんよ
どうすんねん
em「図書館の横は第一書庫で特別なカードキーなしで自由に出入りできます。今整理してるのはそこです。第二書庫もあるんですけど、過去の作戦書も保管されてるのでカードキーを保持してる私とトントンさん、グルッペンさんの三人が居ないと入れない仕組みになってます」
第二もあんの？
それもめんどくさい仕組みじゃん
他に、書類保管庫もあるんでしょ？
セキュリティかったいな〜
ま、堅くしといて損はないか
『その三人が居なかったらどうすれば？』
em「その場所に行って説明した方が速いですね。どうします？」
『ん〜。あ、武器庫の場所確認もできたらしたい』
em「いいですよ。あ、それじゃ昼まで整理をして午後から散策にしましょうか。それでいいですか？」
『あ、大丈夫やで』
まだ、二回しかエミさんの淹れる紅茶を飲んでないけど、やっぱり美味しい
お茶会が開かれるのも納得できる
−数分後−
em「そろそろ、再開しましょうか」
『やな』
em「わっ！！」
？
何か崩れた？
『大丈夫？』
って、あらら
本の山が一つ否、三つぐらい崩れてんじゃん
『生きてるー？』
em「流石に生きてます。あの〜、ちょっと助けてもらえません？」
『はいはい』
適当に散らばってる本をどかして……
『よいしょっと』
em「助かりました。ありがとうございます」
『いえいえ。にしても全然終わんないね』
em「結構溜めてましたし、仕方ないですよ」
どの本が要らんくて、どの本が要んのか分からん
−13時ごろ−
『あ〜、やっとお昼食えた』
em「お疲れ様です。それでは散策の方に移りましょうか」
やった
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