七話 ページ27
「ほんま？！」
『そん代わり、俺がするけどな』
変わらへんやんけ！
え〜、粛清受けんの怠いしな〜
どうやったら見逃してくれるやろ……
ん？
待てよ、何で荒らしたってバレてるん？
俺、一言も言ってへんはず
「若しかして、心理魔法つこてる？」
『今気づく？』
やっぱ、つこてるやん！
え〜、それじゃ言い逃れ出来ひんやろ？
どうしよな〜
「そ、そういえば他の動物のエサやりは？」
『あ、まだや。一緒にする？』
「先に食堂行っとくわ」
これで、逃げれたらな〜ええねんけど
『また後で此処来てや？』
「え？訓練あんねんけど………」
まぁ、嘘やけど
『来てや？』
「は、はい」
せやった
心理魔法つこてるんやった
シッマ、シャオロン、すまん
へっくし
「シッマ、飯食ってる最中にくしゃみすんなや。汚い」
「しゃーないやん、でてしもたんやから」
何か、やな予感がする
「ゾムこおへんな」
「逆に来たら食害の対象になるけどな」
そう思ったら、来んでええんちゃう？
「誰が、来んでええって？」
「っげ。ゾム。って何で息切らしてるん？」
まさか、内ゲバしたんトントンにバレた？
「ちゃうねん。イフリートと戯れようとしたら、Aが居って……」
「それやったら、何も問題あらへんやん」
問題あったから急いで此処に来たんちゃうん？
「否、それがな？シャオロン、今日昼からひとらん居らんやん？」
あ、まさか
確か、武器庫の管理や図書館整理、動物や植物の管理の手伝いをしとったはず
「シッマ、何を想ったかは大体察したわ、多分正解。せやねん、Aにバレてん」
「若しかして、飯食う前に餌をやりに来た？」
「その若しかしてや。んで、言わへんかったけど心理魔法を使われて」
バレた、と
「終わったやん」
「A伝いにひとらんに知られたら、怒られるやつやん」
「それがな？俺らをAが如何にかしとかんと、Aも怒られるらしい」
完全なとばっちりやん
「ってことで、飯食ったらAんとこ行くで」
訓練あったんちゃうん？
「若しかして、圧感じてうなずいたと」
「おん」
ゾムがそういうってよっぽどやな
多分、トントンにも粛清されるんやろ？
生きてるかな
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