十一話 ページ13
えっと〜
『道、暗ない？』
em「あ〜、電気切れましたね。また代えないと……」
『へ〜、珍しい。魔道具とか光魔法とかとちゃうんだ』
em「はい。まぁ、先代の総統が魔法関連より科学の方に興味を持っておられたので……」
『それがいくつか残ってたから使ってると。成程』
先代さんか
それなr
『ん？先代が死んだの、8年前だけど。今も備蓄があるん？』
em「そうですね。使用期限……でしたっけ。それが切れないように先代がちゃっかり保護魔法をかけてましたし」
成程
ていうか、どれだけ物好きなんだ？
大抵の人は魔法で済ませるし
『凄いもの好きだったんだね』
em「ｱﾊﾊ……ゾムさんやコネシマさん、シャオロンさんも少しは見習ってほしいですよ」
『よく壊すし？』
em「そうですよ。内ゲバでよく家具や壁が壊れたりしてるので……」
わーお
『修理大変そう。確か大先生以外いないんやろ？修繕魔法が使えんの』
em「そうですよ。だから、トントンさんが直轄するトンつく隊の疲労が絶えないんですよ」
聞いた感じ、修理屋みたいな部隊かな？
でもトントンが修理部隊を率いるって何か以外
文士とか、護衛隊とかその辺を率いてるイメージがあったんやけど
また別にいるんかな？
率いてる人が
気が向いたら聞いてみるか
em「着きました。此処が大訓練所の武器庫です」
『思ったより遠い。ねえ、そのまま暗い方がいいんじゃない？魔法でどうこうできんだし』
em「そうですね。あ」
？
どしたんやろ
em「思ったよりあの内ゲバに時間くったらしくて、今5時ぐらいなんです」
え？
夕飯が6時半からだから……
『一時間半でいける？』
em「頑張れば」
『狂犬達は分かってる？』
em「一応、訓練時間は終了してますから間に合うでしょうね」
まじかー
ん？
外が騒がしい？
……
em「またやってますね」
『やな。実力行使してええ？』
em「ほっといてもいいと思いますよ」
『ん〜、そうだ！』
光玉を宙に浮かせておいて
em「何やってるんですか？」
『見れば分かる』
em「？」
『よし、いこっか』
em「あ、はい」
ある程度離れたしそろそろいいかな？
『遠隔式光弾』
em「何をしたんですか？」
『まぁまぁ。魔力を込めた光弾を宙に浮かせて遠隔で爆発させた』
em「ば、爆発？！」
『まぁ、爆発言うてもあれやで？狂犬の内ゲバを止めた光弾ぐらいの威力やで？』
em「それなら被害はないか」
『被害まで考えてやってるからね』
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