【鬼滅の刃】鬼になんてなりたくない

＊＊全集中 ページ22

門倉 「小春、そこにいるのは分かってますよ.....早く出てきなさい」




スミレ 「っ.....！」




逃げてもこの鬼には逃げ切れないっ.....




やっぱり.....





スミレ 「っ.....」




私は意を決して、陰から出てきた




門倉 「いい子ですね.....小春....」




スミレ 「私は.....小春さんじゃない....」




門倉 「っ.....！！」




スミレ 「私は.....あなたが知っている小春さんじゃないっ.....」



そう言って小太刀を再び構えた



門倉 「その着物はっ....小春のものだっ....じゃあなんでそなたがっ.....」



すると、さっきまで優しかった顔が、ひどく怖い顔になった




門倉 「まさかっ....小春は死んだのかっ...？誰がっ....誰が小春を殺したんだぁあああああああああ！！！」



(ビュンッ！！！





スミレ 「いっ...！！？」



あの羽が.....私の左腕に刺さった



スミレ 「痛いっ.....」




やはり予感は的中した....この羽....刺さるとしびれるっ....うまく左腕が動かないっ....




門倉 「小春っ....あぁ小春っ....私を置いていくなんてっ.....だからあんな男なんかと一緒になるからっ...」



怖かった顔が、今度は子供の用に泣いてる



門倉 「小春っ.....私のことをわかってくれるのはそなただけなのにっ.....なぜそなたはっ.....」




スミレ 「.......」




きっとこの鬼は何人もの人を殺して食べているはず.....でも....




スミレ 「悲しい.....」




悲しい心が.....この人から見える.....




この人は....もう生きていちゃいけないんだ.....




スミレ 「っ.....」




自分の目からは....涙が流れた




スミレ 「全集中・涙の呼吸・伍ノ型....催涙の雨.....」




門倉 「.......！」




急に私たちの周りに.....雨が降った




門倉 「これは.....なんて温かい雨.....」




小春？ 「門倉様....」




門倉 「......！？」




門倉の目の前には......いるはずのない......小春の姿があった




門倉 「小春....？本当にっ....そなたなのですかっ.....？」




小春？ 「門倉様.....私です.....小春です」




門倉 「小春っ.....」




門倉は地面に下りて......小春を抱きしめた




門倉 「小春っ.....そうだっ....この匂いだっ....そして温かかったんだ.....そなたはっ....」

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