サイコパス２【DOG】

＊＊紅花埼 ページ16

春先輩はメイ君に詰め寄って





春 「ねーメイメイ！なんかこの辺面白いスポットないの？」





メイ 「.........」






メイ君は少し黙った後






メイ 「あるよ！春君が好きそうなとこ......『紅花埼』って言うんだけど.....行く？」






何だろう....一瞬メイ君の口元が笑ったように見えた.....






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〜紅花埼〜





A 「ここが......紅花埼？？」





３人でやってきたのは、大きな海岸の崖だった






下には先ほど私たちが泳いだ海がある





春 「うわー！すっごい絶壁！！１５ｍはあるかなぁ....こわっ」






メイ 「バンジージャンプってあれでしょ？あれはもともとバヌアツの”成人の儀式”らしいんだけど......この紅花埼にも似たような話があってね」





メイ君は淡々と話し出した






メイ 「この辺の漁師はこの崖から飛び込めば、一人前として認められたんだって。だいぶ前に消えちゃった風習なんだけどね」






昔そんな怖い事やってたんだ.......






メイ 「要するに度胸試しってわけ、やってみる？春君こうゆうの好きでしょ！」






春 「いやまぁ.....嫌いじゃないけど......これホントに平気なの？遊園地のバンジージャンプとはわけが違うよね？」






春先輩は心配そうに、崖の上から下をのぞいた





メイ 「大丈夫だよ....俺も何度か飛び込んだことあるし、なんなら.....」






(ヒョイッ！！







A 「えっ！？」





突然メイ君は私を横抱きにして、抱き上げた






メイ 「俺がお手本を見せてあげるよ、Aと一緒に」





そう言ってメイ君はどんどん崖の方まで歩いていく





A 「めめめめめめメイ君っ！！！！うそでしょっ！？私こんなの絶対に無理っ！！！」






メイ 「大丈夫だから......しっかり捕まってて？」





(たんっ....






そう言うとメイ君は.....私を抱きしめたまま海へと落ちて行った






A 「きゃぁあああああああああああああああああああっ！！！！」






(ザパァンッ！！！






そして水しぶきが大きく飛んだ






春 「うわぁ....マジか.....本当に飛び込んじゃったよ」





春は心配そうに崖の下を見て






春 「おーーーーい！メイメイ〜！Aちゃ〜ん！！生きてるかーーー？？」

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