愛が一つ ページ12
「…」
疲れた。
マフィアって元気だよね。
俺もう疲れた。
乱「…社長に会ってくれば…?」
「…そうします」
乱歩さんは自分から離れて、デスクの方へ向かった。
…後ろ姿が悲しい、とか言うな。
俺の方が分かってるわ。
心臓キュッてなるから、毎回。
コンコン
「…福沢さん…入ってもいいですか…?」
福「いいぞ」
ガチャ
「…」
福「…どうした?疲れているように見えるが」
「…癒してください」
福「…ふふっ、いいぞ。ここに来い」
福沢さんは自分の太ももを軽く叩いた。
「…」
俺は太ももに乗り、福沢さんに抱き着く。
福「…本当にどうしたのだ」
背中を擦りながら、そう言う。
「…俺は福沢さんが大好きです」
福「…私もお前が大好きだぞ」
「…俺の方が好きだもん…」
何故か涙が出た。
福「…何があった」
「…俺にも分かりません…勝手に涙が出るんです…」
本当に何故か分からない。
涙がどんどん溢れる。
福「…私がずっとこうしているから、安心しろ」
「…はい…」
福沢さんの声を聞くと、涙が倍増する。
でも、福沢さんの温もりが暖かくて安心出来た。
「…俺は福沢さんが居ないと生きていけません…」
福「ふふっ、可愛いやつめ」
「…本当ですよ…?」
福「知っている。私も同じだからな」
「…嬉しいです…」
だんだん薄れて行く意識の中、福沢さんの温もりが最後まで感じられた…。
「……っ…?」
福「…起きたか?」
あれー、何で福沢さんがこんな近くにー?
「…俺寝てましたか?」
福「ふふっ、ぐっすりとな」
…わぁ、職務怠慢だー…。
「…すいません、邪魔でしたね」
福「いや、大丈夫だったぞ」
「…んふふ」ギュウ
福「ふふっ、今日は随分甘えただな」
「何時もじゃないですか」
福「ははっ、そうか」ギュウ
「〜♪」
福「ふふっ」
……あ、仕事。
「…俺、仕事しないとなので戻りますね」
そう言って福沢さんから離れようとしたが、福沢さんが離してくれない。
福「…もう少し」
「…」
ぐうっ…耐えろっ…耐えるんだ…!
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月夜(プロフ) - 中也さんかっこいいーー (2019年4月14日 22時) (レス) id: bc75932481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 誰が可愛いとかじゃなくてもう皆可愛いっっ!!評価させていただきました!更新がんばってください! (2017年8月10日 16時) (レス) id: 53b71e32fc (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 桐宮さん» 桐宮さんありがとうございます!信者の方にそう言われると本当に嬉しいです!最近、やり過ぎてないかなって思っていたのでとても嬉しいです! (2017年2月19日 21時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - アメヲトさん» アメヲトさん本当に嬉しい言葉を…!ありがとうございます!私もアメヲトさんの作品を拝見したいので作品名を教えてもらいたいです…! (2017年2月19日 21時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
桐宮 - 乱歩さん信者にとって、こんなに可愛い乱歩さんを見れるとか、本当に嬉しいです。真面目に立場代わってほしい。 (2017年2月19日 6時) (レス) id: a7d473c89c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈佐 | 作成日時:2017年1月15日 20時