【文スト】「お前は私の家族だ」【男主】

愛が一つ ページ37

｢……？乱歩さん？｣


先程からお菓子を食べていた乱歩さんが俺に体重をかけてきた。


乱｢……眠い…｣


おぉ……可愛い……。


さっき乱歩さんから直々に嫌いじゃないと言われたから俺の乱歩さんの印象が変わったんです。


とても可愛い人になりました。


なんか、大きい子供って感じで無いはずの母性がね……出てくるんですよ…。


今もね、寝ない様に必死に起きてるの。


うとうとして、ﾊｯ！って起きるの。


……ちょー可愛いからな!?


｢……乱歩さん、ベットまで運びますよ…？｣


このままだと乱歩さんの首が落ちる。


乱｢…いや、いい……｣


そう言うと乱歩さんは俺に向き合うように座り直した。


そして俺に抱き着き、


乱｢…これでいい………ｽｩ……｣


｢…(ぬあぁぁ!?)｣


…これは、また……やばいな…。


えー…この人あざといんだけど……俺死ぬよ？この人が兄とか無理でしょ。


弟だよ……いやもう、子供だよ……。


俺の心臓が持たない!!


｢……ﾌｩ……口が悪いぞ落ち着け…｣


あまりの乱歩さんの可愛さにおかしくなってしまった。


いかんいかん。


……福沢さんの所に行かないと…。


あ、国木田さんの説明も途中だった…。


俺は寝ている乱歩さんを起こさないようにはがし、社長室に向かった。




ｺﾝｺﾝ


｢福沢さん、俺です。遅くなりました｣


福｢いいぞ、入って｣


｢ありがとうございます｣


ｶﾞﾁｬ


ドアを開けると福沢さんは椅子に座っていた。


いかにも社長ですって感じのやつに。


……とてもカッコイイ…。


｢…福沢さん、俺に何か用ですか？｣


福｢あぁ、ちょっとな。それよりA｣


｢？なんですか？｣


福｢…｣ﾊﾞｯ


福沢さんは俺に向かって腕を広げてきた。


抱き着いてもいいぞって事かな…？


恐る恐る近付くと、ぐいっと引っ張られた。


福｢…ふふっ、私がこのポーズを取ったらどんな時でもすぐに来い。いいな？｣ﾆｺｯ


あ、荒手のツンデレだ…！


｢ふふっ、許可を貰えて嬉しいです｣ｸﾞﾘｸﾞﾘ


福｢ふふっ、可愛いな｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


｢♪｣

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