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「あ、あの……意味が分かりませんが、、人生を預ける？え、結婚？俺、ストーカーと結婚するの……？」
「まずストーカーって言うのやめてくれるかな。僕をそんな下劣な人間と一緒にしないでほしいんだけど」
「いややってることストーカーよりえぐいぞあんた」
ストーカーは基本あんま話しかけてこないだろ。コイツがっつり話しかけてくるし何なら俺今色々と死にそうなんですけど。
「いや、結婚とかそういう話じゃなくて。」
「じゃあ何の話だよ………」
急に知らない人に話しかけられて「人生を預けてほしい」ってどこのB級映画だよ。今どき映画でもそんな展開ないだろ。ていうか元々ないか。
「Aくん、君は今、活動休止中だよね」
「は、はい……てか俺のこと知ってんのか」
もしやファン？と思いつつ、俺はできるかぎり過去の記憶を探るが、こんな美形のファンがいたら覚えてないはずないし、過去の俺に問いかけても全く記憶の断片にも見当たらないので多分違うと思う。
「それでね、君には僕の通っている学院に編入してもらおうと思って」
「あのさ、さっきから話がぶっ飛びすぎて全く理解追いつかないのどうにかしてもらえる？！」
「ああ、もう君の通っていた学校には連絡もしたし、編入の手続きも終わっているから、ほら、早く行くよ」
店員がアイスコーヒーを持ってきたところで、その美形青年俺の手を掴み、「これ、お釣りはいりません」と札を出し店員に微笑みかけた。いや俺まだアイスコーヒー飲んですらないんだけど。
「ちょ、俺アイスコーヒー飲んですらないんだけど！！」
「アイスコーヒーくらい後でいくらでも買ってあげるからね」
「いやそういう問題じゃないしまずどこ行くんだよ！」
「え？学院に」
「当たり前のように言うのやめろ」
学院ってどこだよ、ていうかこいつの顔面、割とどこかで見たことあるような気がしてきた………俺の気のせいか？いや、でもこんな美形だから、どこかで見たことある気がしてもおかしくないのか。
その美形は、車に俺を連れて乗り込む。高級な外車に、こいつも金持ちかーと思いながら、俺が車に乗り込むと、車はゆっくりと走り出した。
「ごめんね、手荒なことをして。自己紹介がまだだったね、僕の名前は天祥院英智だよ」
「天祥院英智………？」
そういえば、と過去の記憶を巡らせて、俺は段々と冷や汗をかいてきた。天祥院英智と言えば………
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続く
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作者名：不眠 | 作成日時：2024年2月9日 1時
