hope ページ13
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「こんないいマンション住んでるんだね…」
その言葉を無視して扉のロックを解除する
俺が部屋に入ると、恐る恐る中に入ってきた。
何もないガランとした部屋
広いリビングに有り余るスペースが俺の日常を表していた
上着を脱いで冷蔵庫から缶ビールを取り出して
無駄に広い黒のソファに沈んだ
そのまま勢いよく一口煽るとテーブルにそれを置いた
「彼女お金持ちなの…？」
少し離れた背後から声が聞こえる
その言葉が頭の中にやけに響いて深く息をした。
"女がいるなんて一言もいってねぇよ"
言いかけた頭の中のセリフをぐっと呑んでもう一口ビールを煽った。
「そうだよ。」
その瞬間俺の体は横にぐらっと揺れた
懐かしい感覚に陥る
何回も触れたことのある感触
そのまま両手をソファに縫い付け強引に舌を割り込む
「んっ!!…んん!!!」
華奢な身体を捩って必死に抵抗するのが面白可笑しくて
だけど男に敵うはずないその力は徐々に抵抗を無くし
受け入れた
頭の片隅に後悔が残る、んなの分かってる
何もかも酒のせいにすれば済む
「かず…っ」
その声に我に帰り、気づけば見下ろしたその瞳は濡れていた
掴んでいた腕を離し体を起こすと
「幸せになったよ…私。でもほんの少しの間だけだった。」
背中越しにか細い声が聞こえて
「嘘ついた。かずに…」
そう呟いた
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pooh1221(プロフ) - 今、大学1回生のものです。中学３年の頃作者さん本人から占いつくーるの存在を教えてもらいました。今でもよく作者さんの小説を読ませていただいております。本当に文章表現が豊かで頭が上がりません。作者さんの更なるご活躍をお祈り申し上げます (2020年2月13日 16時) (
レス) id: 05dd12fe89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぱん | 作成日時：2019年11月11日 21時
