Water ページ2
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ガラス張りの窓から覗くビルは
どれも煌びやかで眩しい
「ねぇ、さとし…」
その景色のどれもが
「ん？どした…かず。」
俺を嘲笑うかのように美しい
「水飲むの下手すぎでしょ…」
喉元を伝う滴を舌で添うように吸い上げた
「ん…ちょっと…」
骨張った男らしい手からペットボトルが離され
サイドテーブルに置かれた
「今日、店出るの？」
その大きな掌に包まれ、中年と言うのに幼さの残る
シュッとした顔立ちを俺の方へ向けた。
「出るよ、19時から。」
「何時まで？」
聞かれたその質問には答えず、そのまま目線を下に流して
目に入った小さな膨らみに接吻を落とした。
「ふふ、遅いの？」
何も言わずまた顔を近づけようとすると
今度は両手で押し返された
「かぁず、答えて。」
「今日は遅番」
そう言って首筋に顔を埋めた。
「次いつ来てくれる？」
智と会えるのは、俺が店にいる時だけ。
大学の傍らBARでバイトしてる俺と違って
智は一流企業の代表取締役。
嫁と子供もいる。
俺と智が出会ったのは、2年前。
働いているBARに1人でぽつんと飲みに来たお客さん
それが智だった。
「明日行くよ。」
後頭部にするりと手が回され、唇が深く重なった。
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pooh1221(プロフ) - 今、大学1回生のものです。中学３年の頃作者さん本人から占いつくーるの存在を教えてもらいました。今でもよく作者さんの小説を読ませていただいております。本当に文章表現が豊かで頭が上がりません。作者さんの更なるご活躍をお祈り申し上げます (2020年2月13日 16時) (
レス) id: 05dd12fe89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぱん | 作成日時：2019年11月11日 21時
