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#16 ページ16

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北「 気になる?」

「 あっ、ううん。珍しいなと思って!
無理しなくていいよ、寝てて? 」







スティックから目を離して
北斗に布団を掛ける。







北「 やだ 」

「 え? 」







北斗は布団を掛けた私の手を握って
私をじっと見つめている。



なに…?
やだって、、熱あるんだから寝ないとじゃん…









北「 A、さっき辛そうだったよ。
そんなAほっといて寝れるわけないじゃん 」









私は真っ直ぐに見つめられたその目から
目を逸らした。


私のことなんて 気にしないでいいのに 、、









北「 俺、Aが思ってるよりずっと
Aのこと見てるから誤魔化そうとしてもムダ。

この街に来てから偶に辛そうな顔する理由、
あのスティックに関係あるの?」









優しく 語りかけるような北斗の言葉は
私の心を溶かす魔法のようで。







でもダメなんだよ。

大事な人だから。

優しい人だから。






心配かけちゃダメなんだよ。




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作者名:n a g i. | 作成日時:2016年2月19日 19時

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