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北「 気になる?」
「 あっ、ううん。珍しいなと思って!
無理しなくていいよ、寝てて? 」
スティックから目を離して
北斗に布団を掛ける。
北「 やだ 」
「 え? 」
北斗は布団を掛けた私の手を握って
私をじっと見つめている。
なに…?
やだって、、熱あるんだから寝ないとじゃん…
北「 A、さっき辛そうだったよ。
そんなAほっといて寝れるわけないじゃん 」
私は真っ直ぐに見つめられたその目から
目を逸らした。
私のことなんて 気にしないでいいのに 、、
北「 俺、Aが思ってるよりずっと
Aのこと見てるから誤魔化そうとしてもムダ。
この街に来てから偶に辛そうな顔する理由、
あのスティックに関係あるの?」
優しく 語りかけるような北斗の言葉は
私の心を溶かす魔法のようで。
でもダメなんだよ。
大事な人だから。
優しい人だから。
心配かけちゃダメなんだよ。
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作者名:n a g i. | 作成日時:2016年2月19日 19時