何とかしてよ伊沢さん

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｢おはようございま〜す｣

｢おはよ｣

オフィスに入った私を最初に出迎えてくれたのは、川上さんだった。
…また見ない間に髪色変わってるし。
川上さんは関西出身だけどほとんど標準語しか喋らない人だ。
動画ではたまに関西弁出てる時あるけど、いつか私も直接聞いてみたいものである。
他にもQuizKnockには関西出身のライターがいるんだけど…

｢Aちゃんおはよ！｣

｢おはようございまーす！｣

須貝さん！確かこの人もその1人だ。

｢忙しかったんだね１週間、お疲れ様でーす｣

｢疲れました〜、疲れたんでアレやってください｣

｢ナイスガイの須貝ですっ！｣

｢元気出るなぁ…｣

あ、Aちゃん来てる。とそんな声が後ろから聞こえて振り返った。
ふくらさんだ。
相変わらずやっさしい顔してんなこの人は…。

｢お久しぶり？です！今週からはまた仕事張り切りますよ！｣

｢ふふ、よろしくね〜｣

｢あれ、伊沢さんは？｣

キョロキョロと辺りを見回す。
愛しい愛しい伊沢さんがこれだけの人が出てきたのに見当たらない。

｢伊沢？そういえばまだ来てないな｣

｢そうなんですか…｣

うっかり、ガッカリしたような声を出してしまって慌てて声を出した。

｢よーし！この休みの間に何本か録り溜めてありますよね？早速1本くらい今日中には編集しちゃいます！｣

｢今日中に？あんま無理しなくていいんだよ｣

ふくらさんが笑い半分心配半分の顔で私にそう言った。

｢ハハ、頑張りまーす｣

正直誤魔化すために勢いで言っちゃったことだからあんま自信はないけど…
まぁクオリティに手は抜かないようにしつつしっかり今日は仕事してこう。

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