2.QuizKnock ページ7
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図書館を出たところで伊沢さんが話しかけてきた。
伊沢 「Aちゃんさ、クイズの話したとき嫌そうな顔してたよね?好きじゃない?」
『え、、いや、その、、そんなつもりじゃ、 』
伊沢 「俺もクイズ王なんて言われるてるけど、そんなに凄い訳じゃないから、後輩の相談くらいのれなきゃだよなあ」
伊沢さんのどこまでも謙虚な姿勢に、クイズを好きになったきっかけくれたのはこの人だったなと思い出す。
『違うんです、私実は中学生のときからクイズが好きで、でも勉強で精一杯だったのでせめて関わりたいって問読みの担当をしてたんです。高校生からはプレイヤー側にもまわってみたんですけど、どうも上手く成績がのびなくて、、、』
と今までのことを初めて他人に話した。
私の友達はクイズなんて興味ない人ばかりで、高校時代のクイ研は男子の中に交じってやっていた。誰かに話す機会なんてなかったから。
伊沢 「あのさ、QuizKnock興味ない?」
『え?それは一応これでも応援してますので』
伊沢 「いいや、QuizKnockで働かない? ライターでもいいんだけど俺はAちゃんに問読みやって欲しいと思ってる。」
『私なんかが、、、福良さんでも山本さんでもQuizKnockの皆さんの方が問読み上手だと思いますよ??』
申し訳ないとでも言うように顔をおろすと
伊沢 「そういう自信ないところ、もったいないと思う。やる、の一択しか俺は認めんぜ??」
『ちょ、伊沢さん!?』
そんなかっこいい言葉を放つと同時に私の手首を掴んで車に乗せる。目指すはオフィスの様だ。
こんなの、1歩間違ったら誘拐みたいじゃん、、
呆れちゃうけど全然に嬉しくて。
鼻歌を歌っている伊沢さんを見ると思わず口にしてしまった
『私、やってみたい、、です、!』
伊沢 「だと思った!」
こう言うと、またあの笑顔で答えてくれる。
QuizKnockのファンだから、伊沢さんが好きだから、全くそんな理由もなしに、ただただ自分の居場所を作ってくれる人がいる事が嬉しかった。
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作者名:あおい | 作成日時:2020年5月28日 1時