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あとから聞いた話、伊沢さんは私が入ってきた時から気づいていたんだそう。
躊躇いもあったけど自撮りをアイコンにしていて本当に良かった。こんな奇跡もあるもんだなと今まで徳を積んできた自分を褒める。






エンジンをかけると、再び伊沢さんがどっちのキャンパスって?と聞いてきたので


『赤門で有名じゃない方です笑』



と冗談交じりに伝える。







伊沢 「はは、Aちゃんって面白いんだね」








伊沢さんのきっと心からであろう笑顔が見えたことに、須貝さんありがとうと心の中で拝んでおく。







伊沢 「よかったら帰りも迎えに来ようか?」





『本を返して借りるだけで講義はないので大丈夫です!』





伊沢 「そうなの?じゃあ折角だし俺も本見ようかなあ」





車を降りて伊沢さんの隣を歩く。






デートしてるみたいだなあ。
声には出さないので否定する者は誰もいない。






そして図書館。
何冊もの本が本棚に収められていて、小さい時から本の虫だった私には好きな場所のひとつだったりする。


私が天文学に関する本と元素についての本を何冊か取ってくると、






伊沢 「星、好きなの?」






『はい!好きです、専門ではないんですけど、クイズを通して好きになりました』





伊沢 「クイズやってるんだ。」







『はい!一応高校生のときから、、』




クイズ王に対してクイズの話なんてどう思われるか分からないし嫌だなあ、、、と思っていると






伊沢 「あれ、元素の本、興味あるんだ」






話を変えてくれた伊沢さんにホッとしながら質問に答える。





『そうなんです!元素ってクイズをやってる人からしたらただ覚えるだけのものかも知れないんですけど、知れば知るほど面白くて大好きなんです!』





ついつい熱心に語ってしまった、、
やらかしたなと恐る恐る顔をあげると伊沢さんはすごい笑ってくれていて、




伊沢 「俺にとっては覚えるだけでしかないかもね笑」






『急に語ってごめんなさい、、私Ogが1番好きなんです。伊沢さんも好きな元素、ありますか?』








伊沢 「どれが1番好きかと聞かれたらXeかな。なんでかって聞かれてもよく分からないけど」




そういって微笑む伊沢さん。
友達とはこんな話は出来ないから嬉しい。





その後も私だけが話し続けて、伊沢さんは笑顔で聞いてくれてたのに司書さんに追い出されてしまった。

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設定タグ:QuizKnock , 伊沢拓司 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あおい | 作成日時:2020年5月28日 1時

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