【QK】貴方がOgだったら私は、【izw】 (ページ15)

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『え、ええ！？何言ってるんですか！』

思わず本気になって答える。

私が好きなのは、ずっと前から変わらない。伊沢さんだもん。

伊沢｢ごめんごめん、冗談だよ｣

そうだよね、冗談だよね、
心做しか伊沢さんは少し悲しそうな顔をした。

その後は他愛もない話をして、オフィスへ入った。

朝ごはんを作っているとスマホの通知がなった。
どうしよう、今、手離せないのに

『伊沢さん、LINE確認してもらっていいですか？？』

伊沢｢"もうすぐ着く。すごい雨やわ"って川上が｣

似ていない声真似に、私は吹き出した。

『も〜！伊沢さんは〜！！』

そんな茶番をしていたら、川上さんと福良さんが入ってきた。

｢｢おはようございます｣｣

2人はびしょびしょに濡れていて、外がすごい雨だったことを思い出す。

『わ、大変！！』

私はそう言って置いてあったバスタオルで川上さんと福良さんを、まるでお風呂上がりの犬を拭くようにわしゃわしゃと拭いた。

周りのみんなは黙って見ていたが、拭き終わった後に福良さんが口を開いた。

福良｢Aちゃん、ありがとう。でも、僕らは異性ってこと忘れないでね。｣

『あっ、ごめんなさい…つい、、、』

福良さんの爽やかな微笑みに、私は顔を真っ赤にした。

これじゃあまるで｢気をつけて｣とでも言われているみたいだ。

伊沢｢いやいや、仲がいいに越したことないだろ！優しいな〜Aちゃんは！｣

そう言って伊沢さんは今度は私に、犬を撫でるように頭をわしゃわしゃした。

私の顔はもっと赤くなる。

伊沢さんは少し驚いた顔をしていたが、川上さんの｢ちょっと伊沢さん…｣という呆れた声でふと我に返ったようだ。

伊沢｢あ〜ごめん。つい、｣

福良｢わかるわかる、Aちゃんは犬みたいだもんね！｣

川上｢さ、仕事しますよ。｣

その一言で、川上さんと福良さんはデスクに向かうことになった。

私と伊沢さんは、冷めた朝食を2人で静かに食べた。