嫉妬 izw ページ10
はなお氏登場。
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伊沢side
今日ははなおさんとのコラボ動画撮影日。
俺ももちろん楽しみにしてたけど、俺よりも楽しみにしていたやつが一名。
『今日ははなおさんとコラボ動画撮るんだよねっ。』
一週間前から30分に一度は聞いたセリフ。
そう、俺の彼女ははなおさんのガチ勢なのだ。
QKに入る前からはなおさんを推し続けて、イベントは何としてでも行くし動画も毎日5周くらいして視聴してる。
「そうだよ。Aも画面外登場ね。」
『うん。ものすっごく楽しみでアドレナリン大放出だよ。』
はなおさんと会えることでテンションがおかしくなってる。
ぴょんぴょん飛び跳ねてる。
コラボ動画が決まったときはなんとオフィスでゴロゴロ転がりだした。
嬉しすぎて声が出なかったらしい。
『ねぇ、早く行こ。』
「やだ、もうちょっと一緒にいよ。」
はなおさんに会いたいがためそわそわソワソワ。
ちょっと嫉妬しちゃった。
「A。まだ時間あるし、イチャイチャしたいな。」
君の弱点ははなおさんと俺、でしょ。
『えぇー、待たせちゃったら申しなさ過ぎて死んじゃうからダメ。』
死んじゃうのはいやだけど。
「ねぇ、」
んきゅって効果音が付きそうな感じでくりくりとした瞳で見上げないでくれ。
「嫉妬。しちゃった。」
ぱちぱち。
長いまつげが2,3度瞬きするのが彼女の心情をはっきり表していた。
『ごめんね。』
謝ってほしかったわけじゃないんだけどな。
『かわりに、ぎゅーしよ。』
かわいいな、おい。
培ってきた語彙もこのかわいさの前では無意味なことが立証された瞬間だった。
「おいで。」
『うんっ。』
ぶんっと勢いよくかぶりを振るとさっきの勢いに負けないレベルで抱き着いてきた。
かーわいい。
ちゅ。
『え、なんで?』
「かわいすぎて耐えられなかった。」
『っ。かわいくなんてない。』
そんなことないって。
『拓司さんのほうがかわいかったもん。』
もんってなんだ。もんって。
でもさ。
「俺はかわいいよりかっこいいがいいかも。」
『じゃあ、拓司さん。かっこいい。』
心臓が撃ち抜かれた。
『あっっっっ。じーかーん。』
甘い時間は突然に終わりを迎えて。
「うわっ。遅刻じゃん。」
『あー、はなおさん。ごめんなさいー。』
20分遅刻してめっちゃ怒られました。
fin._
あ。キャラ崩壊が起きている。
わかれどころ。
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作者名:わかれどころ。 x他1人 | 作成日時:2020年4月5日 23時