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癒姫喰side
あのあとは結局何も喋らないまま一日が終わった
起きて支度をし、朝食をとってから大広間の様な皆で集まると決めたところへ行くと事件は起きていた
須貝「〜…、、だ、〜……。あっ癒姫喰さん」
「、、っ?!お、おはようございます。
その…夜美ノさんの痣は、どうしたんですか?」
須貝「は?っじゃなくて、、隠すの?」
伊沢「須貝さん!ごめんね癒姫喰さん、少しこっち来てもらってもいい?」
「ぁ…はい。分かりました」
何かに怒っている須貝さんと怯えている夜美ノさん
無言でいるけど夜美ノさんを隠すように立っているカレと全てを理解している様な河村さん
この様子だけで私は状況が理解できなかった
伊沢「ごめんね…決して皆疑ってる訳じゃないんだけど、昨日の夜にさ菜乃となんかあったりする、かな?」
「えっ、、待ってください!昨日は校内を回り終わったら直ぐに部屋に戻って1歩も外から出てません。夜に夜美ノさんとは会ってませんし…」
伊沢「そっか、そうだね。ありがとうごめん!
とりあえず癒姫喰さんは先にあの紙に書いてあるクラスに行っててもらってもいいかな?後で俺らも行くからさ」
「、、分かりました」
あれはきっと傷メイクだ
私の何かが気に食わなかったから騙している
状況からして須貝さんとカレは夜美ノさんを信用している
だから彼女の言う事を信じて疑わない
河村さんは客観的にこの様子を見ているから正直どうなのか分からない
伊沢さんはどちらの事も信じているから中立だ
こんなことになるなんて思ってもいなかった
2年華組が私達のクラス
見た所あの「蛇喰」がいる
一族の端くれだからきっと思ってもいないでしょ
同じクラスに一族の飼い主がいるだなんて
とにかく今は誤解が溶けるのを待つことしか出来ない
とてつもなく悔しいけどもし全員が夜美ノさんの言うことを聞いたのなら私は演じよう
完璧に
夜美ノ菜乃を傷つけた最低最悪の女王を
心が抉られたように痛むのはきっと
カレに一切信用されてないがために最初っから疑われているから
勝手に溢れてこぼれる涙を無視して
2年華組という戦争の扉を
ゆっくりと開いていく
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はなこ - きも (2022年10月20日 11時) (レス) @page1 id: 6b69261900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有岡に食べられたいおむらいす担 | 作成日時:2020年1月22日 19時