【ツイステ】別世界のハートの女王様【男主】 (ページ5)

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第3話「グリムと監督生と別世界の女王様」ページ5

Aside

寮の前に着いたら、「用事が出来た」と言う学園長と別れる時に紙袋を渡された。

” 面倒なだけでは？ ” という言葉は飲み込んで大人しく受け取ったけど…何が入ってるんだろう

ｺﾝｺﾝ、と少し力を入れて扉をノックする。

すると、少しして勢い良く扉が開いた

「学園長！毎回俺に面倒事押し付けて居なくなるの止めていただけます…か…」

『学園長なら、さっき用事が出来たみたいだけど…』

僕に気付いた瞬間、固まってしまった監督生にあぁ、ここの監督生も苦労してるんだな… なんて、少し同情してしまった。

「えっと…すみませんてっきり学園長が来たのかと思ってて…」

『いや、良いんだ。君に、少し頼みたいことがあるんだけど…今大丈夫かい？』

土下座せんとばかりに頭を下げる彼を止めて、問い掛けてみる。

「はい！」

すると、笑顔で談話室まで案内してくれた。

思っていたより背高いな…？僕のところのユウはもう少し小さかったと思うんだけど…

「今、お茶持ってくるので待ってて貰っても良いですか？」

『お茶は遠慮しておくよ。君には早めに話しておいた方が良いことを話に来たからね』

「俺に話しておいた方が良いこと…？」

僕の正面のソファーに座った彼は首を傾げる。

『まぁ、まずは自己紹介から。僕は、A･ローズハート。』

「え…ローズハート…？」

『驚くだろうけど、しっかり聞いておいて欲しい。僕は、君と同じように ¨ 別の世界 ¨ から来たみたいで…
僕は住むところが無いから、学園長に「この寮に住め」と言われたんだ。
ただ、一応監督生の君には許可を貰いたくてね』

僕はそこまで言って、彼の目をしっかりと見た。

すると彼は少し悩んだ後に、笑顔になった

「良いですよ、歓迎します！グリムと俺だけじゃ、少し寂しかったですし」

『！ …有難う、ユウ』

つい、僕の世界にいた ¨ 彼 ¨ の名前が口から出た。

「え…俺の名前、なんで…」

『ユウっていうのは、僕の世界にいた監督生のことで…って、君も「ユウ」なのか？』

僕の世界の監督生もユウ、此処の世界の監督生もユウ。

…リドル以外のことは、本当にほぼ同じなんだな

ユウ「君も…って、Aさんはどんな世界から来たんです？」

『…この世界とほぼ同じだけど、違う世界から。なんなら…リドルのこと以外でクイズを出して御覧？全部答えてみせよう』

色々話している内に、ユウとグリムと仲良くなれた。

二人共、僕を信用してくれたみたいで…嬉しかった