【ツイステ】別世界のハートの女王様【男主】 (ページ4)

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第2話「仲良くしようじゃないか」ページ4

リドルside

…いまコイツはなんて言った？

ハーツラビュル寮の寮長？

リドル「絶対に違う。ハーツラビュルの寮長はボクだ」

『僕が知る限りハーツラビュルの寮長は僕一人の筈なんだけどな…』

ボクが反論すると、A・ローズハートと名乗った彼は考え込んでしまった。

僕と同じ “ローズハート“ の生徒なんて…

学園長「…もしかしたら、貴方も監督生のように、別の世界から来てしまったのかもしれません。
しかも、私達と同じ人物がいる世界から」

『あぁ、そうかもしれませんね。
僕が居たところにも、キングスカラー先輩達は居ましたから』

混乱しているのを隠すように笑顔を作り答える彼の言葉は、全て本当に聞こえた。

リドル「…ボクはリドル・ローズハート。此処のハーツラビュル寮長だ。」

『！…宜しくね、リドル』

学園長との話が終わって、少し不安そうに彼に自己紹介をすると、彼は嬉しそうに笑って答えてくれた。

寮長全員が解散した後、カリムが学園長に質問をした

カリム「そう言えば、Aには何処で生活してもらうんだ？追い出すってことは無いだろうし」

そう言えばそうだ。やっぱり、ハーツラビュルか？

学園長「そうですね…君には、監督生と一緒にあの寮で生活してもらいます。場所は分かりますね？」

『彼処か…此処に置いてもらえるだけで有難いので、文句は言いませんよ。
リドル、カリム。じゃあね』

彼は僕達に軽く手を振り、学園長と一緒にオンボロ寮へ歩いて行った。

カリム「そう言えば、アイツ服とかあるのか？」

リドル「無いようなら、暫くはボクの服を貸してあげようかな…」

ボクがそう言うと、カリムは「珍しい」とでも言うような顔をした

リドル「…なんだい？珍しい、とでも言いたげな顔して」

カリム「いや、リドルがそんなに直ぐ彼奴と仲良くなるとは思ってなくてさ。
今までのリドルなら、彼奴が「ハーツラビュル寮長だ」って言った瞬間キレてそうだったし！」

なんか失礼じゃないか？それじゃ僕が…

…カリムに悪意はない。分かってる。

少し沸いてくる怒りを抑えて本心を言う。

リドル「…あぁ、そうかもしれないね。ただ、Aの言葉は全部本当に聞こえたから…仲良くしたいと思ったんだ」

そう言って笑えば、カリムも笑顔になった。

監督生…主にグリムが、Aに迷惑をかけないと良いけど…