危機一髪 ページ13
─
「……結局、建設中エリアも収穫はなかったね」
ポツリと呟いた。
やっぱり、彼女の記憶を戻す方が先決かな。
何はともあれ、阿笠博士に連絡いれて合流しないと。
「観覧車って所要時間どれくらいかな?
まだ歩美ちゃん達乗ってないかも」
「うーん。乗り降り含めるときっと、30分かその前後……」
そんな会話をしていると、どこからともなく声がした。
「おーい!! コナーン、灰原ーっ!! 結衣姉ちゃーん!」
三人揃って、辺りを見渡す。
「こっちだよー!!」
「上です上ー!!」
見上げると、観覧車に続く動く歩道に博士とあの女性、子ども達がいるのが見えた。
そして、元太くんの姿が目に入った瞬間。
私は声を張り上げた。
「元太くんっ! 危ない、戻って!!」
手すりから身を乗り出していた彼。
「何でだ?」と首をかしげる元太くん。
発そうと息を吸う前に、バランスを崩し、歩道の外に飛び出てしまった。
「っ!!」
「お、落ちる〜〜〜!!」
辛うじて手すりの出っぱりに手がかかっているが、危険な状況なのに変わりはない。
女性が逸早く手すりの外に飛び出して手を添えていたが、それも時間の問題だった。
「どうすれば……」
見ていることしかできなかった。
元太くんの手が離れる。
「ああっ!!」
それと同時。
女性が元太くんの反対側の壁に飛び降りた。
スノーボードを乗りこなすように壁を滑走する彼女。
そして空中で踏み切ると、元太くんをしっかりと抱き止めた。
そのまま、曲線を描く壁を転がってくる。
呆然としていた私は、はっと我に返り二人に駆け寄った。
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http://uranai.nosv.org/uploader/common/6/8/0/68026986ed1c42efa6dea4f379e43306.jpeg
スノーローズ様、ありがとうございます!
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美紀 - コナンの映画大好きで押しキャラが新一とコナンと安室さんと怪盗キッドと蘭ちゃんとかずはちゃんと哀ちゃんが大好きです (2019年4月29日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 湯さん» そうですね。この作品もまた時間があったら修正します。今後に役立たせていきたいと思います、ご指摘ありがとうございました。 (2018年11月16日 15時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
湯 - コメント失礼します。この作品面白いのですが矢印乱用が鬱陶しく感じます。できるだけそういうのを控えた方がさらに良くなると思いますよ。 (2018年11月16日 14時) (レス) id: d635d749e1 (このIDを非表示/違反報告)
camellia - 羅珠亜。さん» 今見させていただきましたあ!!あのその感想クッソ長くなったので作品の方に超長コメしてきましたすみません(_ _)楽しみにしてくださっていてすごく嬉しいです!ありがとうございました! (2018年6月24日 12時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
羅珠亜。(プロフ) - camelliaさん» http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sakuralove11/ 新しく作りました!!福和田も羅珠亜も一緒です!!!! (2018年6月24日 11時) (レス) id: 62e1639905 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia x他1人 | 作成日時:2018年1月17日 18時