恋人になって、初めてする話題 ページ8
｢……アズール、出て来ないね｣
｢鏡に入ったっきりですね｣
｢やっぱ、鏡の中に何かあるんじゃね？｣
｢あ、出てきましたよ。……おや？｣
｢あ、陸の人間の雌じゃん。しかもアズールめっちゃ機嫌良くね？｣
影からこっそり見ているリーチ達には目もくれず、鏡からエスコートされてきたAは、促されるままに椅子に座る。
｢では、Aさん。契約書にサインを｣
｢本当に追加条件とか無いよね？｣
｢ありませんよ。疑り深いですね｣
｢いや、そりゃ君の手練手管を知ってるからねぇ｣
｢成程。洗脳して差し上げましょうか？｣
｢物騒だなおい。やめろ｣
｢と言いながらも、サインはしてくれるんですね｣
｢安心出来ないんだろ？私も形があった方が落ち着くからわかるよ｣
｢よくご存知で｣
｢ほら、じゃあ帰るよ？｣
｢二度寝決め込む気ですか｣
｢あたぼうよ。折角の休日なんだから｣
｢なら、僕のベッドを貸しますよ｣
｢ワイの布団はいずこへ？｣
｢あぁ、持ってきてます。洗浄魔法で洗う予定なので｣
｢クリーニングすんの！？寝たいんだけど！？｣
｢だから僕のベッドを貸すって言ってるんじゃないですか！｣
｢男子校の寮で、女一人｢はい、おやすみぃ〜｣なんて寝れるか！貞操観念バグらせようとすんな！｣
｢意外です。Aさんに、貞操観念という言葉が存在してたんですね｣
｢コケにしてんなよ？｣
｢バカにしてるんですよ｣
｢それは恋人に対する態度か？？？｣
｢良いじゃないですか。今更ですよ｣
｢今更だけどさぁ……｣
｢ですが──｣
｢何よぉ？｣
｢……僕は、あなたに対して金に糸目はつけません。それは断言しましょう｣
｢え…………は！？冗談キツいよ？キャラ崩壊も良いとこだって……｣
｢本気ですよ。そちらのが安心する｣
｢……あー……そういう事か｣
｢ご納得頂けました？｣
｢うん。私も同じタイプだから。相手に尽くしたからこそ、素直に愛されてやれるってやつね？｣
｢ええ。なので、大人しく尽くされててください｣
｢私にも尽くさせろよ……｣
｢何故？必要が無い｣
｢私が納得出来ない｣
｢……では、あなたのプライベートをください。それで差し引きゼロだ｣
｢それなら納得いくわ。わかった。つーわけでおやすみ｣
｢おやすみなさい｣
影で見ていたリーチ達は、真顔でやり取りを見つめていた。
｢へぇ〜、アイツ面白いじゃん！｣
｢ええ、中々興味深いですね。今度、是非お話ししてみたいものです｣
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 真理さん» 誕生花はロマンですよ……何やら残酷描写のある漫画があるみたいですね。花言葉も「自信 」とありますし、何やら思惑のある花とも思えるような思えないような……コメントありがとうございます！ (2021年7月10日 0時) (
レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - この作品で誕生花の話が出てきた時思わず自分の誕生花を調べちゃうんですよね、ちなみに誕生花はミスミソウでした。ミスミソウって言われるとマンガを思い出しちゃうんですけどね…… (2021年7月10日 0時) (レス) id: 155b63405e (このIDを非表示/違反報告)
とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 真理さん» ありがとうございます！シリーズがやけに長いので、休み休み読んで頂けると幸いです(笑) (2021年2月9日 0時) (レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - 不思議と中毒性がある小説ですね…こういうのをかけるように頑張んないと… (2021年2月8日 22時) (レス) id: 155b63405e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ( ﾟ∀ﾟ):∵ｸﾞﾊｯ!!(ゆいは推し組((アズール、イデア))によって10000ダメージを受けた) (2020年11月28日 1時) (レス) id: 74f12133a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある誰かの作品倉庫 | 作成日時：2020年11月23日 1時
